第2章|リハの分野・地域リハ・チーム連携

対応過去問 3問/難易度 ★★★☆☆
📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:リハビリテーションは病院の中だけで完結しません。この章で扱う4分野・地域リハ・チーム連携は、社会福祉の介護保険・地域包括ケア、関係法規医学総論の職種の業務範囲、リハビリテーション医学の急性期〜生活期の流れと直結します。ST自身がチームの一員としてコミュニケーションと食べる機能を担うことを念頭に、過去問頻出の①4分野 ②地域リハ ③チームの役割分担を、引っかけ選択肢を軸に整理します。

2-1 リハビリテーションの4分野

この単元は「誤っている組合せはどれか」で分野と内容の対応が問われます。リハビリテーションは医学・教育・職業・社会の4分野に整理され(近年は地域リハも重視)、それぞれの目的を覚えます。

分野内容・目的
医学リハビリテーション医学的手段で機能回復・障害の軽減を図る。「原因疾患の治療」そのものではない点に注意
教育リハビリテーション教育面からの障害者の能力開発(障害児等の教育)
職業リハビリテーション職業生活における自立(就労支援)
社会リハビリテーション社会生活力(社会で生きる力)の獲得
地域リハビリテーション訪問・通所による支援など地域資源を活用(→2-2)
「医学リハ=原因疾患の治療」は誤り:医学リハビリテーションは機能回復・ADL向上・障害軽減が目的で、原因疾患の治療(投薬・手術など)そのものとは区別する。原因疾患の治療は一般の医学的治療の役割。「誤っている組合せ」を問われたら、この医学リハ―原因疾患の治療を抜く。

2-2 地域リハビリテーション

ここは「地域リハビリテーションで誤っている組合せはどれか」が定番です。地域リハは各種リハサービス・組織化活動・教育啓発活動から成り、通所・訪問リハは介護保険が主体である点、訪問リハ(機能訓練)と訪問介護(生活援助)は別である点が引っかけの軸です。

正しい組合せ内容
入所リハビリテーション ― ADL訓練入所で日常生活動作訓練を行う
組織化活動 ― 多機関の連携保健・医療・福祉・介護・行政・地域住民の連携(地域資源の組織化)
教育啓発活動 ― 介護教室住民・家族への啓発活動
引っかけになる2つ:通所リハビリテーション―医療保険の対象は誤り。通所リハは介護保険(要介護認定者対象)が主体。②訪問リハビリテーション―生活上の介護は誤り。訪問リハは機能訓練・生活指導で、生活上の介護(訪問介護=生活援助)とは別のサービス。「誤っている組合せ」ではこの2つ(通所リハ―医療保険/訪問リハ―生活上の介護)を抜く。
整理:地域リハ=組織化・教育啓発・各種リハサービス。通所・訪問リハは介護保険サービスが中心。訪問リハ(機能訓練)訪問介護(生活援助)を混同しない。

2-3 リハビリテーションチームと多職種連携

この単元は「誤っている組合せはどれか」で職種と役割の対応が問われます。各職種は国家資格に基づく業務範囲をもち、役割分担を尊重したチーム医療が前提です。装具の「作製」は義肢装具士という区別が最頻出の引っかけです。

職種主な役割(正しい組合せ)
医師診断・リハビリテーション処方(指示)
看護師療養上の世話・家族指導
理学療法士(PT)基本動作・歩行訓練・装具療法(装具を用いた訓練・適合評価)
作業療法士(OT)ADL・上肢機能・家屋評価
義肢装具士義肢・装具の作製・適合
介護支援専門員(ケアマネジャー)ケアプラン(介護サービス計画)の作成
言語聴覚士(ST)失語・構音・摂食嚥下・聴覚などコミュニケーションと食べる機能の評価・訓練
「理学療法士―下肢装具作製」は誤り:装具を作るのは義肢装具士使って訓練するのがPT。「誤っている組合せ」ではこの理学療法士―下肢装具作製を抜く。医師=処方、看護師=家族指導、OT=家屋評価、ケアマネ=ケアプラン、はいずれも正しい対応。