PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第66問

生理学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第66問(生理学)の正答は 4 です。唾液に含まれる唾液アミラーゼ(プチアリン)は、デンプン(多糖)のα‐1,4結合を加水分解してデキストリンや麦芽糖(マルトース)に変えます。

問題
唾液によって分解されるのはどれか。
  1. 1. 脂質
  2. 2. 蛋白質
  3. 3. ブドウ糖
  4. 4. デンプン
  5. 5. セルロース

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — デンプン

唾液に含まれる唾液アミラーゼ(プチアリン)は、デンプン(多糖)のα‐1,4結合を加水分解してデキストリンや麦芽糖(マルトース)に変えます。口腔内で始まる唯一の本格的な化学的消化です。


【各選択肢の解説】

1. 脂質
❌ 誤り。脂質の主な消化は膵リパーゼによる十二指腸以降で、胆汁酸による乳化が前提になります。
2. 蛋白質
❌ 誤り。蛋白質の消化は胃のペプシン(ペプシノゲンが塩酸で活性化)から始まり、膵トリプシン・キモトリプシンで進みます。
3. ブドウ糖
❌ 誤り。ブドウ糖はすでに単糖であり、これ以上分解されずそのまま小腸から吸収されます。
4. デンプン
✅ 正しい。唾液アミラーゼによって麦芽糖などに分解されます。
5. セルロース
❌ 誤り。ヒトはセルロース(β‐1,4結合)を分解する酵素をもたず、食物繊維として排泄されます。

【試験対策ポイント】

  • 消化酵素の出どころ:唾液=アミラーゼのみ/胃=ペプシン/膵=アミラーゼ・トリプシン・キモトリプシン・リパーゼ(三大栄養素すべて)/小腸粘膜=マルターゼ・ラクターゼ・スクラーゼ・ペプチダーゼ
  • 唾液は1日1〜1.5L分泌されます。大唾液腺は耳下腺(漿液性・舌咽神経支配)・顎下腺(混合性・顔面神経支配)・舌下腺(粘液性優位・顔面神経支配)。
  • 摂食嚥下障害では、唾液分泌低下(口腔乾燥)が食塊形成不良→咽頭残留→誤嚥につながります。口腔ケアと唾液腺マッサージが介入の基本です。
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