PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第67問

生理学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第67問(生理学)の正答は 1 です。寒冷環境では交感神経が皮膚血管を収縮させ、皮膚血流が減って体表面温度が下がるため、輻射・伝導による熱放散が低下します。

問題
体温で正しいのはどれか。
  1. 1. 血管収縮で熱放散が低下する。
  2. 2. 呼気は熱放散を減少させる。
  3. 3. 体温調節中枢は小脳にある。
  4. 4. 高齢者は小児よりも高い。
  5. 5. 午前よりも午後が低い。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 血管収縮で熱放散が低下する。

寒冷環境では交感神経が皮膚血管を収縮させ、皮膚血流が減って体表面温度が下がるため、輻射・伝導による熱放散が低下します。体温を保つために最初に起こる生理反応です。


【各選択肢の解説】

1. 血管収縮で熱放散が低下する。
✅ 正しい。皮膚血流の減少により体表からの放熱が抑えられます。
2. 呼気は熱放散を減少させる。
❌ 誤り。呼気には加温・加湿された空気が含まれるため、呼吸は熱と水分を体外へ逃がす=熱放散を増加させます(不感蒸泄の一部)。
3. 体温調節中枢は小脳にある。
❌ 誤り。体温調節中枢は視床下部(視索前野・前視床下部)にあります。小脳は運動の協調を担います。
4. 高齢者は小児よりも高い。
❌ 誤り。小児は代謝が盛んで体温が高く、高齢者は代謝低下により低めです。
5. 午前よりも午後が低い。
❌ 誤り。体温には日内変動があり、早朝(午前3〜6時)に最低、夕方(午後3〜6時)に最高となります。午後の方が高くなります。

【試験対策ポイント】

  • 熱放散の4経路=輻射・伝導・対流・蒸発。高温多湿の環境では蒸発(発汗)が効かなくなり、熱中症のリスクが上がります。
  • 熱産生:安静時は肝臓・骨格筋が中心。寒冷時はふるえ熱産生(シバリング)と褐色脂肪組織による非ふるえ熱産生が加わります。
  • 発熱時は体温のセットポイントが上がるため、上昇期には悪寒・ふるえ・血管収縮が起こります。上昇期に冷罨法を行うのは逆効果で、解熱期(発汗・血管拡張)に行うのが原則です。
  • 運動療法の中止基準としても体温は重要で、37.5〜38℃以上の発熱では原則として運動を控えます。
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