PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第68問

内科学・臨床医学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第68問(内科学・臨床医学)の正答は 1・2 です。加齢では心筋の収縮力低下と最大心拍数の低下により心拍出量が減少し、腎臓では糸球体の硬化・数の減少に伴って腎血流量と糸球体濾過量が減少します。

問題
高齢者で減少するのはどれか。 2つ選べ。
  1. 1. 心拍出量
  2. 2. 腎血流量
  3. 3. 体脂肪率
  4. 4. 末梢血管抵抗
  5. 5. 機能的残気量

正答:1・2番

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解説
■ 正答:1・2番

加齢では心筋の収縮力低下と最大心拍数の低下により心拍出量が減少し、腎臓では糸球体の硬化・数の減少に伴って腎血流量と糸球体濾過量が減少します。いずれも高齢者のリハビリテーションで運動耐容能や薬物代謝に直結する変化です。


【各選択肢の解説】

1. 心拍出量
✅ 正しい(減少する)。安静時心拍出量は加齢とともに低下し、最大心拍数も「220−年齢」で表されるように減少します。
2. 腎血流量
✅ 正しい(減少する)。40歳以降、腎血流量・糸球体濾過量は10年ごとに約8〜10%低下します。
3. 体脂肪率
❌ 誤り。加齢では筋量(除脂肪量)が減るため、相対的に体脂肪率は増加します(サルコペニア肥満)。
4. 末梢血管抵抗
❌ 誤り。動脈壁の弾性線維減少・石灰化により血管が硬くなるため、末梢血管抵抗は増加し、収縮期血圧と脈圧が上昇します。
5. 機能的残気量
❌ 誤り。肺の弾性収縮力低下と胸郭コンプライアンス低下により、残気量・機能的残気量は増加します(一方で肺活量・1秒量は減少)。

【試験対策ポイント】

加齢変化は「減るもの」と「増えるもの」を対にして覚えます。

減少するもの増加するもの
心拍出量・最大心拍数・最大酸素摂取量末梢血管抵抗・収縮期血圧・脈圧
腎血流量・糸球体濾過量残気量・機能的残気量
肺活量・1秒量・肺拡散能体脂肪率
骨密度・筋量(速筋線維が優位に萎縮)起立性低血圧の頻度
唾液・消化液分泌・体内水分量薬物の血中濃度(代謝・排泄低下のため)

拡張期血圧は加齢でむしろ低下傾向(脈圧の拡大)という点も出題されます。

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