PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第63問

生理学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第63問(生理学)の正答は 5 です。成人の安静閉眼覚醒時にみられるα波(8〜13Hz)は後頭部優位に出現し、そこで振幅が最大となります。

問題
成人の安静閉眼時脳波でα波(基礎律動)の振幅が最も大きい部位はどれか。
  1. 1. 前頭部
  2. 2. 側頭部
  3. 3. 中心部
  4. 4. 頭頂部
  5. 5. 後頭部

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 後頭部

成人の安静閉眼覚醒時にみられるα波(8〜13Hz)は後頭部優位に出現し、そこで振幅が最大となります。開眼するとα波は抑制されて速波に置き換わり、これをα blocking(α減衰反応)といいます。


【各選択肢の解説】

1. 前頭部
❌ 最大ではない。前頭部は開眼時や緊張時のβ波(速波)が優位に現れる部位である。
2. 側頭部
❌ 最大ではない。てんかん性の棘波や側頭葉由来の異常波の検出には重要だが、α波の最大振幅部位ではない。
3. 中心部
❌ 最大ではない。中心部(Rolando領域)ではμ波が出現することがあるが、基礎律動の振幅が最大となる部位ではない。
4. 頭頂部
❌ 最大ではない。後頭部から連続してα波は出現するが、振幅は後頭部の方が大きい。
5. 後頭部
✅ 最大である。α波(基礎律動)は後頭部優位に出現し、閉眼で増強、開眼で抑制される。

【試験対策ポイント】

脳波の周波数帯域は数値で覚える。δ波0.5〜4Hz未満(深睡眠・重度脳機能障害)、θ波4〜8Hz未満(入眠期・小児)、α波8〜13Hz(安静閉眼覚醒・後頭部優位)、β波13Hz以上(開眼・緊張・前頭部優位)。臨床的には、α波の徐波化=びまん性脳機能障害、三相波=肝性脳症、3Hz棘徐波複合=欠神発作(小発作)、ヒプスアリスミア=West症候群、平坦脳波=脳死判定基準の一項目、と疾患と結びつけて問われる。睡眠段階では、入眠期に頭頂部鋭波、軽睡眠期に睡眠紡錘波(12〜14Hz)とK複合、REM睡眠では覚醒時に似た低振幅速波が出現する。

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