第47回 理学療法士国家試験 午前 第64問
解剖学第47回午前
第47回 理学療法士国家試験 午前 第64問(解剖学)の正答は 2・4 です。右同名半盲は両眼の右視野が欠ける状態で、視交叉より後方(後視路)の左側の障害で生じます。
問題
障害を受けた場合に右同名半盲を生じ得る部位はどれか。2つ選べ。
- 1. 右視神経
- 2. 左外側膝状体 ✓
- 3. 右内側膝状体
- 4. 左視放線 ✓
- 5. 右後頭葉
正答:2・4番
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解説
■ 正答:2・4番 — 左外側膝状体、左視放線
右同名半盲は両眼の右視野が欠ける状態で、視交叉より後方(後視路)の左側の障害で生じます。左視索・左外側膝状体・左視放線・左後頭葉のいずれの障害でも右同名半盲となります。
【各選択肢の解説】
1. 右視神経
❌ 生じない。視交叉より前方の障害なので、右眼のみの視力障害(右眼の全盲)となり同名半盲にはならない。
❌ 生じない。視交叉より前方の障害なので、右眼のみの視力障害(右眼の全盲)となり同名半盲にはならない。
2. 左外側膝状体
✅ 生じる。視索が終止する視覚の中継核で、左側の障害により右同名半盲となる。
✅ 生じる。視索が終止する視覚の中継核で、左側の障害により右同名半盲となる。
3. 右内側膝状体
❌ 生じない。内側膝状体は聴覚路の中継核であり、視覚路ではない。
❌ 生じない。内側膝状体は聴覚路の中継核であり、視覚路ではない。
4. 左視放線
✅ 生じる。外側膝状体から後頭葉へ向かう線維で、左側の障害により右同名半盲(側頭葉のMeyerループのみなら右上四分盲)となる。
✅ 生じる。外側膝状体から後頭葉へ向かう線維で、左側の障害により右同名半盲(側頭葉のMeyerループのみなら右上四分盲)となる。
5. 右後頭葉
❌ 生じない。右後頭葉(右鳥距溝周囲)の障害では左同名半盲となり、左右が逆である。
❌ 生じない。右後頭葉(右鳥距溝周囲)の障害では左同名半盲となり、左右が逆である。
【試験対策ポイント】
視野障害は障害部位で機械的に決まるので、部位と欠損パターンを対で覚える。視神経=同側眼の視力障害/視交叉中央(下垂体腫瘍・頭蓋咽頭腫)=両耳側半盲/視交叉外側=同側の鼻側半盲/視索・外側膝状体・視放線・後頭葉=対側の同名半盲。原則は「視野の右が見えない=脳の左が障害」という対側関係。後頭葉(後大脳動脈領域)の梗塞では黄斑部の視野が残る黄斑回避がみられることがある。半盲は左半側空間無視との鑑別が重要で、半盲は本人が自覚し首を振って代償するのに対し、無視は自覚がない点が違う。
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