PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第62問

生理学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第62問(生理学)の正答は 1・3 です。交感神経は「闘争・逃走」に備える反応を担います。

問題
交感神経の興奮によって生じるのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 気管支の拡張
  2. 2. 筋血管の収縮
  3. 3. 皮膚血管の収縮
  4. 4. 涙腺分泌の亢進
  5. 5. 消化腺分泌の亢進

正答:1・3番

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解説
■ 正答:1・3番 — 気管支の拡張、皮膚血管の収縮

交感神経は「闘争・逃走」に備える反応を担います。気管支平滑筋のβ₂受容体を介して気管支は拡張し、皮膚や内臓の血管はα₁受容体を介して収縮して、血液を骨格筋へ再配分します。


【各選択肢の解説】

1. 気管支の拡張
✅ 交感神経の作用である。β₂受容体を介して気管支平滑筋が弛緩する。喘息発作にβ₂刺激薬を使うのはこの機序による。
2. 筋血管の収縮
❌ 交感神経の作用ではない。骨格筋の血管はβ₂受容体が優位で、交感神経興奮では拡張する(運動時に筋血流を増やすため)。
3. 皮膚血管の収縮
✅ 交感神経の作用である。α₁受容体を介して収縮する。緊張時に顔面蒼白・手足が冷たくなるのはこのため。
4. 涙腺分泌の亢進
❌ 副交感神経(顔面神経の大錐体神経→翼口蓋神経節)の作用である。
5. 消化腺分泌の亢進
❌ 副交感神経(迷走神経)の作用である。交感神経は消化管運動・分泌をむしろ抑制する。

【試験対策ポイント】

主な臓器への二重支配を表で押さえる。

臓器交感神経副交感神経
心臓心拍数増加・収縮力増大心拍数減少
気管支拡張収縮
瞳孔散大(散瞳)縮小(縮瞳)
消化管運動・分泌の抑制運動・分泌の亢進
膀胱排尿筋弛緩(蓄尿)収縮(排尿)
皮膚・内臓血管収縮(α₁)支配なし
骨格筋血管拡張(β₂)支配なし
汗腺分泌亢進支配なし

例外が2つあり、①骨格筋の血管は交感神経刺激で拡張する、②汗腺は交感神経支配だが伝達物質はアセチルコリン、はどちらも頻出。血管と汗腺には副交感神経支配がない(単独支配)点も押さえる。

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