第49回 理学療法士国家試験 午後 第60問
解剖学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第60問(解剖学)の正答は 5 です。縫工筋は大腿神経(L2〜L3)単独の支配を受ける。
問題
二重に神経支配を受けないのはどれか。
- 1. 手の虫様筋
- 2. 上腕筋
- 3. 恥骨筋
- 4. 大内転筋
- 5. 縫工筋 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 縫工筋
縫工筋は大腿神経(L2〜L3)単独の支配を受ける。他の4筋はいずれも2本の神経から支配される代表的な二重神経支配筋であり、この対比が問われている。
【各選択肢の解説】
1. 手の虫様筋
✅ 二重支配を受ける。第1・第2虫様筋は正中神経、第3・第4虫様筋は尺骨神経(深枝)が支配する。
✅ 二重支配を受ける。第1・第2虫様筋は正中神経、第3・第4虫様筋は尺骨神経(深枝)が支配する。
2. 上腕筋
✅ 二重支配を受ける。主として筋皮神経が支配するが、外側部の一部は橈骨神経が支配する。
✅ 二重支配を受ける。主として筋皮神経が支配するが、外側部の一部は橈骨神経が支配する。
3. 恥骨筋
✅ 二重支配を受ける。大腿神経と閉鎖神経(副閉鎖神経)の二重支配で、股関節の屈曲・内転に働く。
✅ 二重支配を受ける。大腿神経と閉鎖神経(副閉鎖神経)の二重支配で、股関節の屈曲・内転に働く。
4. 大内転筋
✅ 二重支配を受ける。内転筋部は閉鎖神経、坐骨結節から起こるハムストリングス部(伸筋部)は脛骨神経(坐骨神経)が支配する。
✅ 二重支配を受ける。内転筋部は閉鎖神経、坐骨結節から起こるハムストリングス部(伸筋部)は脛骨神経(坐骨神経)が支配する。
5. 縫工筋
❌ 二重支配を受けない。大腿神経のみの支配で、股関節屈曲・外転・外旋+膝関節屈曲に働く人体で最も長い筋。
❌ 二重支配を受けない。大腿神経のみの支配で、股関節屈曲・外転・外旋+膝関節屈曲に働く人体で最も長い筋。
【試験対策ポイント】
二重神経支配筋は覚える数が限られるのでリストで暗記する。
| 筋 | 支配神経(2本) |
|---|---|
| 手の虫様筋 | 正中神経+尺骨神経 |
| 深指屈筋 | 正中神経(橈側半)+尺骨神経(尺側半) |
| 上腕筋 | 筋皮神経+橈骨神経 |
| 恥骨筋 | 大腿神経+閉鎖神経 |
| 大内転筋 | 閉鎖神経+脛骨神経 |
| 大胸筋 | 内側・外側胸筋神経 |
- 深指屈筋と虫様筋は橈側は正中神経・尺側は尺骨神経という共通ルールで覚えると混乱しない。
- 縫工筋は「大腿神経のみ」であるため、大腿神経麻痺では膝伸展(大腿四頭筋)とともに縫工筋も麻痺し、鵞足を構成する残り2筋(薄筋=閉鎖神経、半腱様筋=脛骨神経)とは支配が異なる点に注意。
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