PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第61問

生理学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第61問(生理学)の正答は 1・4・5 です。痛覚を伝えるのは被膜をもたない自由神経終末である。

問題
皮膚感覚と受容器の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. 痛覚 ―― 自由神経終末
  2. 2. 温覚 ―― Pacini(パチニ)小体
  3. 3. 冷覚 ―― Meissner(マイスネル)小体
  4. 4. 触覚 ―― Krause(クラウゼ)小体
  5. 5. 圧覚 ―― Ruffini(ルフィニ)終末

正答:1・4・5番(いずれでも正解)

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解説
■ 正答:1・4・5番 — 痛覚―自由神経終末/触覚―Krause小体/圧覚―Ruffini終末

痛覚を伝えるのは被膜をもたない自由神経終末である。またKrause小体は従来「冷覚受容器」とされてきたが現在は触覚(低周波振動)受容器、Ruffini終末は皮膚の伸展と持続的なに反応する遅順応受容器と考えられており、この問題では1・4・5がいずれも正解として扱われている。


【各選択肢の解説】

1. 痛覚 ―― 自由神経終末
✅ 正しい。自由神経終末は特殊な被膜をもたない裸の神経終末で、痛覚・温度覚・かゆみを担う。Aδ線維(速い痛み)とC線維(遅い痛み)が対応する。
2. 温覚 ―― Pacini(パチニ)小体
❌ 誤り。Pacini小体は皮下組織にある大型の層板小体で、振動(100〜300 Hz)と速い圧変化に反応する速順応受容器。温覚は自由神経終末が担う。
3. 冷覚 ―― Meissner(マイスネル)小体
❌ 誤り。Meissner小体は真皮乳頭にあり、軽い触覚と低周波振動(30〜50 Hz)に反応する速順応受容器。冷覚は自由神経終末が担う。
4. 触覚 ―― Krause(クラウゼ)小体
✅ 正しい。Krause小体(球状小体)は口唇・結膜・外陰部などの粘膜移行部に分布し、かつては冷覚受容器とされたが、現在は低周波振動を含む触覚受容器と考えられている。
5. 圧覚 ―― Ruffini(ルフィニ)終末
✅ 正しい。Ruffini終末は真皮深層にある遅順応受容器で、皮膚の伸展と持続的な圧を検出する。関節包内にも存在し関節位置覚にも関与する。

【試験対策ポイント】

機械受容器は「深さ×順応速度」で整理すると覚えやすい。

受容器存在部位順応主な感覚
Meissner小体真皮乳頭(浅い)速順応触覚・低周波振動
Merkel触盤表皮基底層(浅い)遅順応圧覚・形態の識別
Pacini小体皮下(深い)速順応振動・加速度
Ruffini終末真皮深層(深い)遅順応圧覚・皮膚の伸展
自由神経終末表皮〜真皮痛覚・温度覚

「Pacini=振動」「Meissner=触覚」は確実に固定しておけば、2と3を消去できて正解に近づける。

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