📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:脳血管障害は、STが臨床で最も多く出会う
失語症・運動障害性構音障害・嚥下障害・高次脳機能障害の
最大の原因です。どの動脈が詰まると/出血するとどの症状が出るか(動脈支配と巣症状)を押さえることが、そのまま
失語症・
運動障害性構音障害・
嚥下障害・
高次脳機能障害の「損傷部位からの理解」につながります。
2-1 脳血管障害の病型と危険因子
脳血管障害(脳卒中)は大きく虚血(脳梗塞)と出血に分かれます。脳梗塞はさらに3病型に分けるのが基本です。
| 病型 | 機序 | 危険因子・特徴 |
| アテローム血栓性梗塞 | 大〜中動脈の動脈硬化 | 高血圧・脂質異常・糖尿病 |
| 心原性脳塞栓症 | 心臓由来の塞栓子が飛ぶ | 心房細動が塞栓源として最多・突然発症・大梗塞 |
| ラクナ梗塞 | 穿通枝の細小動脈閉塞(径約15mm未満の小梗塞) | 高血圧と関連が深い・日本人に多い・多発で認知症リスク |
高血圧と関係が深いのは=ラクナ梗塞・(高血圧性)脳出血。高血圧は穿通枝を傷め、ラクナ梗塞と被殻・視床・橋・小脳の脳出血(橋出血など)を起こす。脳塞栓は心原性、慢性硬膜下血腫は外傷、海綿状血管腫は血管奇形で、高血圧と直結しない。
ラクナ梗塞のひっかけ:治療は抗血小板薬が中心で、「抗凝固薬が第一選択」は誤り(抗凝固薬は心原性脳塞栓症=心房細動などに用いる)。日本人に多い・高血圧関連・穿通枝閉塞・多発で認知症リスク、は正しい。
病型の正誤(頻出):「直径30mm以上の脳深部梗塞はラクナ梗塞」は誤り(ラクナは小梗塞)。「頭蓋内出血の治療に抗血小板薬を用いる」も誤り。「脳出血の最大の危険因子は糖尿病」も誤り(最大は高血圧)。正しいのは「TIAの多くは内頸動脈からの微小塞栓」「脳静脈洞血栓症の原因に隣接組織の感染が多い」。
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この章の続きで扱う内容
- 2-2 一過性脳虚血発作(TIA)と急性期治療
- 2-3 動脈支配と巣症状(失語・構音・嚥下)
- 2-4 脳幹の血管症候群(交叉性症候群)
- 2-5 脳出血・くも膜下出血・頭部外傷