📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:この章は内科学の「横断テーマ」を集めています。
感染症法・HIVの内部障害は
社会福祉・
医学総論の感染対策・制度と、
膠原病(シェーグレン症候群=ドライマウス)は口腔乾燥として
嚥下障害と、
検査値によるリスク管理(中止基準)は
リハビリテーション医学と、
舌の線維束性収縮(脊髄性筋萎縮症・ALS)は
臨床神経学の運動ニューロン疾患とつながります。過去問頻出の
①感染症・アレルギー ②膠原病 ③リスク管理・検査値 ④老年・神経筋を整理します。
7-1 感染症・アレルギー
アレルギーはI〜IV型の分類と代表疾患、感染症は感染症法の類別とHIVが問われます。
| アレルギーの型 | 代表 |
| I型(即時型) | 気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アナフィラキシー |
| II型(細胞傷害型) | 不適合輸血 |
| III型(免疫複合体型) | 血清病・糸球体腎炎 |
| IV型(遅延型) | ツベルクリン反応・接触性皮膚炎 |
ツベルクリン反応・接触性皮膚炎はIV型:「ツベルクリン反応―III型」は誤りで、正しくはIV型(遅延型)。気管支喘息・アレルギー性鼻炎はI型、不適合輸血はII型、接触性皮膚炎はIV型。
HIVと感染症法:HIVはCD4陽性Tリンパ球・マクロファージに感染し、免疫障害は身体障害者福祉法で内部障害と認定される(日本では性感染が新規感染の大多数)。「世界的に新規HIV感染者は増加している」は誤り(減少傾向)。感染症法では結核は2類感染症・インフルエンザは5類(コレラは3類、梅毒は5類)。
7-2 膠原病・自己免疫疾患
膠原病は疾患ごとの特徴的な所見を一対一で対応づけます。組合せの誤りを探す問題が頻出です。
| 疾患 | 特徴的所見 |
| 関節リウマチ | 多発性関節変形・朝のこわばり |
| 全身性エリテマトーデス(SLE) | 蝶形紅斑 |
| 強皮症 | レイノー症状・皮膚硬化 |
| 皮膚筋炎 | ヘリオトロープ疹 |
| シェーグレン症候群 | ドライマウス・ドライアイ |
ドライマウスはシェーグレン症候群:口腔・眼の乾燥(ドライマウス・ドライアイ)はシェーグレン症候群の特徴。ST臨床でも口腔乾燥は嚥下・構音・う蝕に影響する。関節リウマチ―多発性関節変形、SLE―蝶形紅斑、強皮症―レイノー症状、皮膚筋炎―ヘリオトロープ疹は正しい対応。
「結節性多発動脈炎―ドライマウス」は誤り:ドライマウスはシェーグレン症候群の所見であり、結節性多発動脈炎の所見ではない。組合せ問題ではこの取り違えが誤りの選択肢として出る。
7-3 リハビリのリスク管理・検査値
リハビリを安全に進めるには、疾患ごとに「何をモニターするか」を対応づけます。臨床検査の意味も問われます。
| 病態・検査 | 指標 |
| 心不全 | 血清BNP値 |
| 呼吸不全 | SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度) |
| 多発性筋炎 | 血清クレアチンキナーゼ(CK)値 |
| 糖尿病 | 血糖値 |
| 肝機能検査 | AST・ALT(アミラーゼは膵・唾液腺) |
正しい検査の対応:肺機能検査―1秒率/心エコー―弁膜症/全血球計算―血小板数/心電図―不整脈。心不全はBNP、呼吸不全はSpO2、多発性筋炎はCK、糖尿病は血糖でモニターする——これらはリハビリの中止基準・安全管理に直結する。
「肝機能検査―アミラーゼ」「脳出血―クレアチニン」は誤り:アミラーゼは膵・唾液腺の酵素で、肝機能の指標ではない(肝機能はAST・ALT)。また脳出血の指標に血清クレアチニン(腎機能)は不適。疾患とリスクの組合せでは、自律神経過反射は脊髄損傷の合併であり「筋萎縮性側索硬化症(ALS)―自律神経過反射」は誤り。
7-4 老年医学・神経筋その他
高齢者の特徴と、舌の所見から疾患を見抜く問題が問われます。STにとって舌の観察は重要です。
| 項目 | ポイント |
| 老年(加齢)の特徴 | 免疫力の低下・感染症/骨折/認知症の増加 |
| 癌の発生頻度 | 加齢で増加(低下ではない) |
| 舌の線維束性収縮 | 脊髄性筋萎縮症・ALS(下位運動ニューロン障害) |
舌の線維束性収縮=下位運動ニューロン障害:舌の線維束性収縮(fasciculation)は、前角細胞など下位運動ニューロンの障害でみられ、脊髄性筋萎縮症・筋萎縮性側索硬化症(ALS)が代表。前庭神経炎・てんかん・重症筋無力症・筋ジストロフィーでは典型的にみられない。ST臨床では舌の萎縮・線維束性収縮は球麻痺・嚥下障害のサインとして重要。
「加齢で癌発生頻度が低下」は誤り:老年(加齢)では免疫力の低下・感染症/骨折/認知症の発生頻度は上昇し、癌の発生頻度も増加する。「癌発生頻度の低下」は誤り。