第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第51問
第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第51問(電子工学)の正答は 5 です。正しいのはd(熱で価電子が自由電子になる)とe(逆方向電圧を上げると降伏で電流が急増する)。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 31.8%参考値
22人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
正しいのはd(熱で価電子が自由電子になる)とe(逆方向電圧を上げると降伏で電流が急増する)。a・bはドナーとアクセプタ、n形とp形の取り違え、cは結合の種類の取り違え。
【各選択肢の解説】
a.真性半導体にホールを供給する不純物をドナーという。
❌ 誤り。ドナーは電子を供給する不純物。正しくは、ホール(正孔)を供給する不純物はアクセプタ(3価の原子:B など)。
b.真性半導体に5価の原子を微量注入したものをp形半導体という。
❌ 誤り。5価の原子は最外殻電子が1個余り、それが自由電子になる。正しくは、5価(ドナー)を加えたものはn形半導体。p形は3価(アクセプタ)を加えたもの。
c.Siの結晶は隣り合う原子同士が金属結合している。
❌ 誤り。正しくは共有結合。Siは4個の価電子を隣り合う4個の原子と1個ずつ出し合って結合している。
d.Si原子の最外殻電子は外部から熱を与えられると自由電子になる。
✅ 正しい。熱エネルギーを受けた価電子が共有結合から離れて自由電子となり、抜けた跡が正孔になる(電子・正孔対の生成)。真性半導体が温度とともに電気を通しやすくなるのはこのため。
e.ダイオードに印加する逆方向電圧を高くすると、ある電圧で急激に電流が流れる。
✅ 正しい。逆方向電圧が降伏電圧に達すると、ツェナー降伏やなだれ降伏で電流が急に流れる。この性質を定電圧に使うのがツェナーダイオード。
❌ 誤り。a・bとも誤った記述。正しくは、正しい記述はd・e。
❌ 誤り。aが誤った記述。正しくは、eと組むのはd。
❌ 誤り。b・cとも誤った記述。正しくは、正しい記述はd・e。
❌ 誤り。cが誤った記述。正しくは、dと組むのはe。
✅ 正しい(=正答)。d・eとも正しい記述。
【試験対策ポイント】
| 不純物 | 価数 | 供給するキャリア | 半導体 |
|---|---|---|---|
| ドナー | 5価(P・As など) | 電子 | n形 |
| アクセプタ | 3価(B など) | 正孔 | p形 |
- 「5価=ドナー=n形」「3価=アクセプタ=p形」を組で覚える
- Si・Geの結晶=共有結合
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