PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第98問

臨床心理学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第98問(臨床心理学)の正答は 2・3 です。うつ病では抑うつ気分・興味喪失に加え、焦燥感が強く出る激越(アジテーション)や、明け方に目が覚めて再入眠できない早朝覚醒が特徴的にみられます。

問題
うつ病に特徴的な症状はどれか。2つ選べ。
  1. 1. 感情鈍麻
  2. 2. 激越症状
  3. 3. 早朝覚醒
  4. 4. 滞続言語
  5. 5. 滅裂思考

正答:2・3番

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解説
■ 正答:2・3番 — 激越症状/早朝覚醒

うつ病では抑うつ気分・興味喪失に加え、焦燥感が強く出る激越(アジテーション)や、明け方に目が覚めて再入眠できない早朝覚醒が特徴的にみられます。早朝覚醒はうつ病の睡眠障害として最も典型的です。


【各選択肢の解説】

1. 感情鈍麻
❌ 誤り。感情の起伏が乏しくなる統合失調症の陰性症状です。うつ病では悲しみや不安といった感情自体はむしろ強く体験されており、質が異なります。
2. 激越症状
✅ 正しい。じっとしていられずそわそわと動き回る焦燥・不安の強い状態で、焦燥型うつ病(激越うつ病)として高齢者に多くみられます。自殺の危険が高く注意が必要です。
3. 早朝覚醒
✅ 正しい。うつ病では入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒のいずれも生じますが、早朝覚醒が最も特徴的とされます。抑うつ気分が朝に強い日内変動(朝方最悪・夕方軽快)とセットで問われます。
4. 滞続言語
❌ 誤り。特定の言葉や話題に固執して繰り返す症状で、前頭側頭型認知症(Pick病)でみられます。
5. 滅裂思考
❌ 誤り。話のつながりが失われて意味をなさなくなる思路の障害で、統合失調症の症状です。うつ病では思考制止(考えが進まない)が中心です。

【試験対策ポイント】

うつ病の中核症状は「抑うつ気分・興味と喜びの喪失・意欲低下」、随伴して「日内変動(朝が悪い)・早朝覚醒・食欲低下と体重減少・思考制止・微小妄想(罪業・心気・貧困)」が出ます。微小妄想の3つは頻出です。理学療法・作業療法での原則は、急性期は休息を最優先し、励ましや叱咤・重大な決断を避けること。回復期に活動量を段階的に上げていきますが、回復しかけの時期が最も自殺の危険が高い(意欲だけ先に戻る)ことは必ず押さえてください。

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