PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第67問

生理学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第67問(生理学)の正答は 2 です。糸球体で濾過されたアミノ酸・グルコースは、近位尿細管でNa+と共輸送されてほぼ100%再吸収されます。

問題
腎臓でアミノ酸の大部分が再吸収されるのはどれか。
  1. 1. Bowman囊
  2. 2. 近位尿細管
  3. 3. Henle係蹄
  4. 4. 遠位尿細管
  5. 5. 集合管

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 近位尿細管

糸球体で濾過されたアミノ酸・グルコースは、近位尿細管でNa+と共輸送されてほぼ100%再吸収されます。したがって健常では尿中にアミノ酸・糖はほとんど出ません。


【各選択肢の解説】

1. Bowman囊
❌ 誤り。Bowman囊は糸球体を包む袋で、濾過された原尿を受け取る場所です。再吸収は行いません。
2. 近位尿細管
✅ 正しい。刷子縁をもち微絨毛で表面積を広げた部位で、アミノ酸・グルコースのほぼ全量、Na+と水の約2/3、重炭酸イオンなどを再吸収します。
3. Henle係蹄
❌ 誤り。対向流増幅系により髄質の浸透圧勾配をつくり、水とNaClの再吸収(尿の濃縮)に関わる部位で、アミノ酸再吸収の主座ではありません。
4. 遠位尿細管
❌ 誤り。アルドステロンによるNa+再吸収とK+分泌、副甲状腺ホルモンによるCa2+再吸収など、電解質の微調整を行う部位です。
5. 集合管
❌ 誤り。抗利尿ホルモン(ADH)の作用で水の再吸収量を調節し、最終的な尿の濃縮を行う部位です。

【試験対策ポイント】

尿細管の役割分担は「近位=大量にまとめて回収(アミノ酸・糖・Na・水・HCO3−)/Henle係蹄=濃縮勾配づくり/遠位=アルドステロンで電解質の微調整/集合管=ADHで水の最終調節」と覚えます。糖はふつう尿に出ませんが、血糖値が約170〜180mg/dL(腎閾値)を超えると近位尿細管の再吸収能力を超えて尿糖が出現します。血糖コントロール不良例の運動療法では、この点も踏まえて低血糖・高血糖の両方に注意します。

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