PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第68問

生理学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第68問(生理学)の正答は 5 です。エリスロポエチンは腎臓(尿細管間質の線維芽細胞)で産生され、骨髄の赤芽球系前駆細胞に働いて赤血球産生を促します。

問題
ホルモンと産生部位との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. プロラクチン放出ホルモン ―― 下垂体
  2. 2. サイロキシン ―― 視床下部
  3. 3. カルシトニン ―― 上皮小体
  4. 4. セクレチン ―― 副腎
  5. 5. エリスロポエチン ―― 腎臓

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — エリスロポエチン ―― 腎臓

エリスロポエチンは腎臓(尿細管間質の線維芽細胞)で産生され、骨髄の赤芽球系前駆細胞に働いて赤血球産生を促します。慢性腎不全で腎性貧血が起こるのはこのホルモンが不足するためです。


【各選択肢の解説】

1. プロラクチン放出ホルモン ―― 下垂体
❌ 誤り。「放出ホルモン」と名の付くものはすべて視床下部から分泌され、下垂体前葉を刺激します。下垂体前葉から出るのはプロラクチンそのものです。
2. サイロキシン ―― 視床下部
❌ 誤り。サイロキシン(T4)は甲状腺の濾胞細胞から分泌される甲状腺ホルモンで、基礎代謝を高めます。
3. カルシトニン ―― 上皮小体
❌ 誤り。カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌され、血中Ca濃度を下げます。上皮小体(副甲状腺)から出るのは血中Caを上げる副甲状腺ホルモン(PTH)です。
4. セクレチン ―― 副腎
❌ 誤り。セクレチンは十二指腸粘膜(S細胞)から分泌される消化管ホルモンで、膵臓からの重炭酸に富む膵液分泌を促します。
5. エリスロポエチン ―― 腎臓
✅ 正しい。腎臓が酸素分圧の低下を感知して分泌し、赤血球産生を促進します。

【試験対策ポイント】

ホルモン産生部位主な作用
各種放出ホルモン(TRH・CRH・GnRHなど)視床下部下垂体前葉の刺激
成長ホルモン・プロラクチン・ACTH・TSH下垂体前葉各標的器官の刺激
サイロキシン(T4・T3)甲状腺濾胞細胞基礎代謝の亢進
カルシトニン甲状腺傍濾胞細胞(C細胞)血中Caを下げる
副甲状腺ホルモン(PTH)上皮小体(副甲状腺)血中Caを上げる
エリスロポエチン・レニン腎臓赤血球産生・血圧上昇
セクレチン・ガストリン・CCK消化管粘膜消化液分泌の調節

カルシトニン(甲状腺)とPTH(副甲状腺)の入れ替えは最頻出の引っかけです。腎臓は排泄器官であると同時にエリスロポエチン・レニン・活性型ビタミンDを産生する内分泌器官でもある点も押さえましょう。

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