PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第70問

解剖学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第70問(解剖学)の正答は 1・3 です。口裂(唇の間の開口部)を閉じるのは、口の周りを輪状に取り巻く口輪筋と、頬を歯列に押しつけて口角を保持する頬筋です。

問題
口裂を閉鎖するのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 頬筋
  2. 2. 広頸筋
  3. 3. 口輪筋
  4. 4. 顎二腹筋
  5. 5. 顎舌骨筋

正答:1・3番

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解説
■ 正答:1・3番 — 頬筋/口輪筋

口裂(唇の間の開口部)を閉じるのは、口の周りを輪状に取り巻く口輪筋と、頬を歯列に押しつけて口角を保持する頬筋です。どちらも顔面神経支配の表情筋です。


【各選択肢の解説】

1. 頬筋
✅ 正しい。上顎骨・下顎骨の歯槽突起から起こり口角へ向かう表情筋で、頬を歯に押しつけて口腔内圧を保ち、口輪筋とともに口裂を閉じる働きをします。麻痺すると食物が頬にたまります。
2. 広頸筋
❌ 誤り。頸部前面の皮筋で、収縮すると口角と下口唇を下方に引き下げるため、口裂を閉じるのではなく開く方向に働きます。
3. 口輪筋
✅ 正しい。口裂を輪状に囲む括約筋で、口唇を閉じる・すぼめる(吹く、吸う、発音)働きの主役です。
4. 顎二腹筋
❌ 誤り。舌骨上筋群の1つで、下顎を引き下げる開口筋として働きます。嚥下時には舌骨・喉頭の挙上に関与します。
5. 顎舌骨筋
❌ 誤り。口腔底をつくる舌骨上筋群で、舌骨を挙上して嚥下を助け、下顎を引き下げる開口に働きます。

【試験対策ポイント】

口の周囲の筋は「閉じる(口輪筋・頬筋)」と「開く・引き下げる(広頸筋・口角下制筋・下唇下制筋)」に分けて整理します。顎二腹筋・顎舌骨筋・オトガイ舌骨筋・茎突舌骨筋は舌骨上筋群で、開口と嚥下時の喉頭挙上を担当する別グループです。顔面神経麻痺では口輪筋・頬筋が麻痺して口角が下垂し、口笛が吹けない・飲み物がこぼれる・頬に食物残留といった症状が出ます。

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