PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第52問

解剖学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第52問(解剖学)の正答は 3 です。図は右下腿の横断面で、上が前方・下が後方、左が内側・右が外側です。

問題
右下腿中央部やや上方の横断図を示す。ヒラメ筋はどれか。
第45回午後第52問 図
  1. 1. 図1
  2. 2. 図2
  3. 3. 図3
  4. 4. 図4
  5. 5. 図5

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 図3

図は右下腿の横断面で、上が前方・下が後方、左が内側・右が外側です。上内側の三角形の骨が脛骨、右側の小さい骨が腓骨で、両者を結ぶ太い線が骨間膜です。最も表層(図の下端)で2つの筋腹に分かれているのが腓腹筋(4)で、そのすぐ深層に横断面いっぱいに広がる大きな筋がヒラメ筋=3です。


【各選択肢の解説】

1. 図1
❌ 誤り。骨間膜より前方、脛骨の外側にある前方(伸筋)区画の筋で、前脛骨筋にあたります。足関節背屈筋です。
2. 図2
❌ 誤り。腓骨の外側表層にある外側区画の筋で、長腓骨筋にあたります。足の外がえしを行います。
3. 図3
✅ 正しい。腓腹筋の深層で下腿後面を広く占める幅広い筋がヒラメ筋です。膝関節をまたがない単関節筋である点が特徴です。
4. 図4
❌ 誤り。皮下直下の最表層で内側頭・外側頭の2つの膨らみとして描かれているのは腓腹筋です。ヒラメ筋より浅層にあります。
5. 図5
❌ 誤り。脛骨の後面に接する小さな筋で、深後方区画(後脛骨筋・長趾屈筋などの深層屈筋群)にあたります。ヒラメ筋よりはるかに小さく、位置も深い点で区別できます。

【試験対策ポイント】

下腿の横断像は「4区画」で整理すると迷いません。

区画主な筋支配神経主な作用
前方前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋深腓骨神経足背屈・趾伸展
外側長腓骨筋・短腓骨筋浅腓骨神経外がえし
浅後方腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋脛骨神経足底屈
深後方後脛骨筋・長趾屈筋・長母趾屈筋脛骨神経内がえし・趾屈曲

腓腹筋は膝と足をまたぐ二関節筋、ヒラメ筋は足関節だけの単関節筋です。膝屈曲位での底屈ではヒラメ筋が優位に働くため、下腿三頭筋のストレッチは膝伸展位で腓腹筋、膝屈曲位でヒラメ筋を狙う、と使い分けます。

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