PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第53問

解剖学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第53問(解剖学)の正答は 4 です。脳梁は左右の大脳半球を結ぶ最大の交連線維束で、両半球間の情報伝達を担います。

問題
大脳で正しいのはどれか。
  1. 1. 中心溝によって左右半球に分けられる。
  2. 2. 外側溝によって側頭葉と後頭葉とに分けられる。
  3. 3. 鳥距溝によって頭頂葉と後頭葉とに分けられる。
  4. 4. 脳梁によって左右半球は連結している。
  5. 5. 脳弓によって下垂体は視床下部と連結している。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 脳梁によって左右半球は連結している。

脳梁は左右の大脳半球を結ぶ最大の交連線維束で、両半球間の情報伝達を担います。てんかん治療で脳梁を離断すると左右の情報が切れ、離断症候群が生じます。


【各選択肢の解説】

1. 中心溝によって左右半球に分けられる。
❌ 誤り。左右半球を分けるのは大脳縦裂です。中心溝(Rolando溝)は前頭葉と頭頂葉の境界で、その前壁が一次運動野、後壁が一次体性感覚野です。
2. 外側溝によって側頭葉と後頭葉とに分けられる。
❌ 誤り。外側溝(Sylvius裂)は前頭葉・頭頂葉と側頭葉の境界です。
3. 鳥距溝によって頭頂葉と後頭葉とに分けられる。
❌ 誤り。頭頂葉と後頭葉の境界は頭頂後頭溝です。鳥距溝は後頭葉内側面にあり、その周囲に一次視覚野(17野)があります。
4. 脳梁によって左右半球は連結している。
✅ 正しい。吻・膝・幹・膨大部からなる交連線維で、左右の大脳皮質を連結します。
5. 脳弓によって下垂体は視床下部と連結している。
❌ 誤り。脳弓は海馬から乳頭体へ向かう投射線維(Papez回路の一部)です。下垂体と視床下部を結ぶのは下垂体茎(漏斗)です。

【試験対策ポイント】

大脳の主要な溝と境界の対応は必ず暗記します。中心溝=前頭葉/頭頂葉、外側溝=前頭葉・頭頂葉/側頭葉、頭頂後頭溝=頭頂葉/後頭葉、大脳縦裂=左右半球。

線維の3分類も頻出です。交連線維(脳梁・前交連・海馬交連)=左右をつなぐ、連合線維(上縦束・鉤状束など)=同側半球内をつなぐ、投射線維(内包など)=皮質と下位中枢をつなぐ。

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