第45回 理学療法士国家試験 午後 第61問
生理学第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第61問(生理学)の正答は 3 です。末梢神経では、有髄線維はSchwann細胞が軸索に何重にも巻きついて髄鞘を作りますが、無髄線維もSchwann細胞の細胞質のくぼみに埋め込まれる形で覆われています。
問題
末梢神経で正しいのはどれか。
- 1. 節後性交感神経線維は有髄線維である。
- 2. 大径の運動神経線維は無髄線維である。
- 3. 無髄線維はSchwann細胞に覆われている。 ✓
- 4. 有髄線維は直径が大きいほど伝導速度が遅い。
- 5. 神経筋接合部にはノルアドレナリンが含まれている。
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 無髄線維はSchwann細胞に覆われている。
末梢神経では、有髄線維はSchwann細胞が軸索に何重にも巻きついて髄鞘を作りますが、無髄線維もSchwann細胞の細胞質のくぼみに埋め込まれる形で覆われています。髄鞘を作らないだけで、Schwann細胞との関係は保たれています。
【各選択肢の解説】
1. 節後性交感神経線維は有髄線維である。
❌ 誤り。交感神経は節前線維が有髄(B線維)、節後線維が無髄(C線維)です。白交通枝が白く、灰白交通枝が灰色に見えるのもこの違いによります。
❌ 誤り。交感神経は節前線維が有髄(B線維)、節後線維が無髄(C線維)です。白交通枝が白く、灰白交通枝が灰色に見えるのもこの違いによります。
2. 大径の運動神経線維は無髄線維である。
❌ 誤り。骨格筋を支配するα運動線維はAα(直径12〜20 μm)の太い有髄線維で、伝導速度は70〜120 m/秒と最速です。
❌ 誤り。骨格筋を支配するα運動線維はAα(直径12〜20 μm)の太い有髄線維で、伝導速度は70〜120 m/秒と最速です。
3. 無髄線維はSchwann細胞に覆われている。
✅ 正しい。1個のSchwann細胞が複数の無髄軸索を包み込みます。中枢神経で髄鞘を作るのは乏突起膠細胞(オリゴデンドロサイト)である点と対比して覚えます。
✅ 正しい。1個のSchwann細胞が複数の無髄軸索を包み込みます。中枢神経で髄鞘を作るのは乏突起膠細胞(オリゴデンドロサイト)である点と対比して覚えます。
4. 有髄線維は直径が大きいほど伝導速度が遅い。
❌ 誤り。直径が大きいほど速くなります(有髄線維では直径×6が伝導速度 m/秒のおよその目安)。加えて跳躍伝導により無髄線維より格段に速く伝わります。
❌ 誤り。直径が大きいほど速くなります(有髄線維では直径×6が伝導速度 m/秒のおよその目安)。加えて跳躍伝導により無髄線維より格段に速く伝わります。
5. 神経筋接合部にはノルアドレナリンが含まれている。
❌ 誤り。神経筋接合部の伝達物質はアセチルコリンで、受容体はニコチン性です。ここが障害されるのが重症筋無力症です。
❌ 誤り。神経筋接合部の伝達物質はアセチルコリンで、受容体はニコチン性です。ここが障害されるのが重症筋無力症です。
【試験対策ポイント】
神経線維の分類は特徴ごと覚えます。Aα(Ia・Ib)=運動線維と筋紡錘・腱器官の求心路で最速。Aβ(Ⅱ群)=触圧覚。Aγ=錘内筋支配。Aδ(Ⅲ群)=速い痛み・冷覚で有髄の細径。C(Ⅳ群)=遅い痛み・温覚・交感神経節後線維で、無髄・最も遅い(約1 m/秒)。
局所麻酔薬は細い線維から効き、圧迫(駆血)は太い線維から遮断されるという「遮断される順番の違い」も出題されます。
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