第45回 理学療法士国家試験 午後 第65問
生理学第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第65問(生理学)の正答は 5 です。ヘルパーT細胞は抗原提示を受けて活性化し、サイトカインを介してB細胞を刺激します。
問題
ヒトの免疫機構で正しいのはどれか。
- 1. B細胞は細胞性免疫を担当する。
- 2. T細胞は活性化して形質細胞となる。
- 3. マクロファージはT細胞から分化する。
- 4. ナチュラルキラー細胞は体液性免疫を担当する。
- 5. ヘルパーT細胞はB細胞を活性化する。 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — ヘルパーT細胞はB細胞を活性化する。
ヘルパーT細胞は抗原提示を受けて活性化し、サイトカインを介してB細胞を刺激します。活性化したB細胞は形質細胞へ分化して抗体を産生します。ヘルパーT細胞は細胞性免疫・体液性免疫の双方を統括する司令塔です。
【各選択肢の解説】
1. B細胞は細胞性免疫を担当する。
❌ 誤り。B細胞は抗体を作る体液性免疫の担い手です。細胞性免疫は細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)が中心です。
❌ 誤り。B細胞は抗体を作る体液性免疫の担い手です。細胞性免疫は細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)が中心です。
2. T細胞は活性化して形質細胞となる。
❌ 誤り。形質細胞(抗体産生細胞)へ分化するのはB細胞です。T細胞はヘルパーT・細胞傷害性T・制御性Tなどに分化します。
❌ 誤り。形質細胞(抗体産生細胞)へ分化するのはB細胞です。T細胞はヘルパーT・細胞傷害性T・制御性Tなどに分化します。
3. マクロファージはT細胞から分化する。
❌ 誤り。マクロファージは骨髄系幹細胞に由来する単球が組織へ移行して分化した細胞です。抗原提示細胞として働きます。
❌ 誤り。マクロファージは骨髄系幹細胞に由来する単球が組織へ移行して分化した細胞です。抗原提示細胞として働きます。
4. ナチュラルキラー細胞は体液性免疫を担当する。
❌ 誤り。NK細胞は自然免疫に属し、抗原提示を受けずにウイルス感染細胞や腫瘍細胞を直接傷害します。抗体を作る体液性免疫ではありません。
❌ 誤り。NK細胞は自然免疫に属し、抗原提示を受けずにウイルス感染細胞や腫瘍細胞を直接傷害します。抗体を作る体液性免疫ではありません。
5. ヘルパーT細胞はB細胞を活性化する。
✅ 正しい。CD4陽性のヘルパーT細胞がサイトカインを介してB細胞の増殖・分化・抗体クラススイッチを促します。HIVはこの細胞に感染するため免疫全体が破綻します。
✅ 正しい。CD4陽性のヘルパーT細胞がサイトカインを介してB細胞の増殖・分化・抗体クラススイッチを促します。HIVはこの細胞に感染するため免疫全体が破綻します。
【試験対策ポイント】
免疫の全体像は2軸で整理します。自然免疫(好中球・マクロファージ・NK細胞・補体)は即時性で非特異的、獲得免疫(T細胞・B細胞)は遅いが特異的で免疫記憶をもちます。
獲得免疫はさらに、体液性免疫=B細胞→形質細胞→抗体、細胞性免疫=細胞傷害性T細胞(移植拒絶・ツベルクリン反応・遅延型アレルギー)に分かれます。
一次リンパ器官(骨髄でB細胞、胸腺でT細胞が成熟。T細胞のTはThymus=胸腺)と、二次リンパ器官(リンパ節・脾臓・扁桃)の区別も頻出です。
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