PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第100問

臨床心理学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第100問(臨床心理学)の正答は 2 です。抗不安薬の主流であるベンゾジアゼピン系薬剤は、抗不安・催眠作用に加えて筋弛緩作用をもちます。

問題
薬剤とその典型的副作用との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. 抗うつ薬 ―― 不安発作
  2. 2. 抗不安薬 ―― 脱力
  3. 3. 抗精神病薬 ―― 幻覚
  4. 4. 抗てんかん薬 ―― 錐体外路症状
  5. 5. Parkinson病治療薬 ―― 無月経

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — 抗不安薬 ―― 脱力

抗不安薬の主流であるベンゾジアゼピン系薬剤は、抗不安・催眠作用に加えて筋弛緩作用をもちます。そのため脱力・ふらつき・眠気が典型的な副作用で、とくに高齢者では転倒・骨折のリスクとなり、理学療法場面で直接注意が必要です。健忘や依存形成も重要な副作用です。


【各選択肢の解説】

1. 抗うつ薬 ―― 不安発作
❌ 誤り。抗うつ薬はパニック障害の不安発作をむしろ抑える薬です。三環系の典型的副作用は口渇・便秘・排尿障害・起立性低血圧といった抗コリン性の症状、SSRIでは悪心などの消化器症状です。
2. 抗不安薬 ―― 脱力
✅ 正しい。ベンゾジアゼピン系の筋弛緩作用による脱力・ふらつきが典型的です。
3. 抗精神病薬 ―― 幻覚
❌ 誤り。抗精神病薬はドパミンD2受容体を遮断して幻覚・妄想を抑える薬です。副作用は錐体外路症状・高プロラクチン血症・悪性症候群です。
4. 抗てんかん薬 ―― 錐体外路症状
❌ 誤り。抗てんかん薬の典型的副作用は眠気・失調(ふらつき・眼振)・肝機能障害・皮疹・歯肉増生(フェニトイン)です。錐体外路症状は抗精神病薬の副作用です。
5. Parkinson病治療薬 ―― 無月経
❌ 誤り。無月経・乳汁分泌はドパミン遮断による高プロラクチン血症、すなわち抗精神病薬の副作用です。Parkinson病治療薬はドパミン系を賦活するため、幻覚・妄想・不随意運動(ジスキネジア)・悪心が主な副作用です。

【試験対策ポイント】

理学療法中に影響が出る薬剤の副作用は必ず押さえます。

薬剤典型的副作用リハでの注意
抗不安薬・睡眠薬脱力・ふらつき・眠気・健忘転倒予防・服用直後の歩行訓練を避ける
抗精神病薬錐体外路症状・悪性症候群・起立性低血圧パーキンソン症状との鑑別・高体温に注意
抗うつ薬口渇・便秘・起立性低血圧急な起立を避ける
抗てんかん薬眠気・失調・眼振バランス訓練時の転倒に注意
Parkinson病治療薬幻覚・ジスキネジア・wearing-off服薬後の効果が出ている時間帯に訓練
副腎皮質ステロイド骨粗鬆症・近位筋ミオパチー・易感染過負荷を避け骨折に注意

抗精神病薬の悪性症候群(高熱・筋強剛・意識障害・CK上昇)は緊急性が高く、リハビリ中に発見することもあるため症状を覚えておきます。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「臨床心理学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第45回 全問一覧

▶ 臨床心理学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)