PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第99問

神経内科学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第99問(神経内科学)の正答は 2 です。てんかん発作は大脳ニューロンの過剰同期性放電が本態であり、脳波で棘波・鋭波・棘徐波複合などの発作波が記録されます。

問題
てんかん発作にみられて、失神にみられないのはどれか。
  1. 1. 意識消失
  2. 2. 脳波異常
  3. 3. 前駆症状
  4. 4. 低血圧
  5. 5. 健忘

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 脳波異常

てんかん発作は大脳ニューロンの過剰同期性放電が本態であり、脳波で棘波・鋭波・棘徐波複合などの発作波が記録されます。一方、失神は脳血流の一過性低下による意識消失であり、発作波は出現しません(虚血に伴う一過性の徐波化がみられることはあっても、てんかん性放電ではありません)。したがって両者を最も明確に分けるのが脳波異常です。


【各選択肢の解説】

1. 意識消失
❌ 誤り。てんかん(全般発作)でも失神でも意識消失は起こります。両者に共通する所見であり鑑別にはなりません。
2. 脳波異常
✅ 正しい。てんかん性発作波はてんかんに特徴的で、失神ではみられません。
3. 前駆症状
❌ 誤り。てんかんでは前兆(aura)、失神では眼前暗黒感・悪心・冷汗・耳鳴りといった前駆症状がみられ、どちらにも認められます。
4. 低血圧
❌ 誤り。低血圧は起立性低血圧や血管迷走神経性失神など失神側の特徴です。てんかん発作中はむしろ血圧・心拍が上昇します。設問の向き(てんかんにあって失神にない)とは逆です。
5. 健忘
❌ 誤り。発作中の出来事を覚えていない点は両者に共通します。てんかんでは発作後もうろう状態を伴うことが多い点が異なります。

【試験対策ポイント】

てんかんと失神の鑑別ポイントを整理します。

項目てんかん発作失神
誘因睡眠不足・光刺激など起立・疼痛・長時間の立位
持続数十秒〜数分数秒〜数十秒と短い
けいれん強直間代など典型的一過性の数回のミオクローヌス程度
舌咬傷・尿失禁あり(側縁の咬傷が特徴)まれ
発作後もうろう状態・睡眠が続く速やかに回復
脳波発作波あり発作波なし

理学療法中の対応としては、発作時は周囲の危険物を除去し側臥位にして気道を確保、口腔内に物を入れないことが原則です。

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