PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第57問

解剖学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第57問(解剖学)の正答は 1・3 です。左肺の内側面(縦隔面)には、心臓の心圧痕のほか、上方から後方にかけて大動脈弓と下行大動脈の圧痕、および食道による圧痕がみられます。

問題
左肺の内側面が接するのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 食道
  2. 2. 奇静脈
  3. 3. 大動脈弓
  4. 4. 上大静脈
  5. 5. 下大静脈

正答:1・3番

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解説
■ 正答:1・3番 — 食道/大動脈弓

左肺の内側面(縦隔面)には、心臓の心圧痕のほか、上方から後方にかけて大動脈弓と下行大動脈の圧痕、および食道による圧痕がみられます。奇静脈・上大静脈・下大静脈はいずれも右側の構造で、右肺の内側面に接します。


【各選択肢の解説】

1. 食道
✅ 正しい。食道は胸部で正中やや左寄りを下行し、左肺の内側面後方に接します(右肺の内側面にも食道の圧痕はありますが、左肺にも確実に接します)。
2. 奇静脈
❌ 誤り。奇静脈は脊柱の右側を上行して上大静脈に注ぐため、右肺の内側面に接します(奇静脈弓が右主気管支をまたぎます)。
3. 大動脈弓
✅ 正しい。大動脈弓は左主気管支をまたいで左後方へ向かうため、左肺内側面の上部に明瞭な圧痕を残します。
4. 上大静脈
❌ 誤り。上大静脈は縦隔の右前方を下行し、右肺の内側面に接します。
5. 下大静脈
❌ 誤り。下大静脈は横隔膜を右側で貫き右心房に入るため、右肺側の構造です。

【試験対策ポイント】

肺の左右差は頻出テーマです。左肺=2葉(上葉・下葉)で心切痕と小舌があり、大動脈弓・下行大動脈・食道が接する。右肺=3葉(上・中・下)で左より大きく、上大静脈・奇静脈・食道が接する。気管支の左右差、すなわち右主気管支は太く短く垂直に近い(約25度)ため誤嚥物は右下葉に入りやすい、左主気管支は細く長く水平に近い(約45度)という点も必ずセットで問われます。

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