PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第56問

解剖学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第56問(解剖学)の正答は 3・4 です。咽頭の粘膜感覚(表在感覚)は、中咽頭を中心に舌咽神経(Ⅸ)が、喉頭咽頭(下咽頭)を迷走神経(Ⅹ)の上喉頭神経が支配します。

問題
咽頭部の表在感覚を支配するのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 三叉神経
  2. 2. 顔面神経
  3. 3. 舌咽神経
  4. 4. 迷走神経
  5. 5. 舌下神経

正答:3・4番

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解説
■ 正答:3・4番 — 舌咽神経/迷走神経

咽頭の粘膜感覚(表在感覚)は、中咽頭を中心に舌咽神経(Ⅸ)が、喉頭咽頭(下咽頭)を迷走神経(Ⅹ)の上喉頭神経が支配します。両神経は咽頭神経叢を形成して咽頭の知覚と運動をともに担っています。


【各選択肢の解説】

1. 三叉神経
❌ 誤り。顔面・口腔・鼻腔の知覚を担いますが、咽頭の表在感覚は支配しません(上咽頭の一部に及ぶとされるものの、咽頭の主たる支配ではありません)。
2. 顔面神経
❌ 誤り。表情筋の運動と舌前2/3の味覚、涙腺・唾液腺の分泌を担う神経で、咽頭の表在感覚は支配しません。
3. 舌咽神経
✅ 正しい。咽頭後壁・口蓋扁桃周囲などの知覚を担い、咽頭反射(絞扼反射)の求心路となります。舌後1/3の味覚と一般知覚も担当します。
4. 迷走神経
✅ 正しい。上喉頭神経の内枝を介して下咽頭・喉頭蓋の知覚を担い、咽頭反射の遠心路(咽頭収縮筋の運動)も担当します。
5. 舌下神経
❌ 誤り。舌筋の運動のみを支配する純運動性の神経で、知覚は担いません。

【試験対策ポイント】

嚥下に関わる脳神経は「知覚=Ⅴ(口腔)・Ⅸ(中咽頭)・Ⅹ(下咽頭・喉頭)/運動=Ⅴ(咀嚼筋)・Ⅶ(口唇)・Ⅸ・Ⅹ(咽頭・喉頭)・Ⅻ(舌)」と整理します。咽頭反射は求心路が舌咽神経、遠心路が迷走神経。舌の支配は混乱しやすいので、前2/3の味覚=顔面神経(鼓索神経)、前2/3の一般知覚=三叉神経(舌神経)、後1/3の味覚・知覚=舌咽神経、運動=舌下神経とまとめて覚えましょう。球麻痺では舌咽・迷走神経の障害により嚥下障害と構音障害が生じます。

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