PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第62問

生理学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第62問(生理学)の正答は 3 です。自原抑制(Ib抑制)は、腱の張力を感知したゴルジ腱器官からのIb求心性線維が脊髄で介在ニューロンを介し、その筋自身(同名筋)のα運動ニューロンを抑制する反射です。

問題
自原抑制について正しいのはどれか。
  1. 1. 受容器は筋紡錘である。
  2. 2. 単シナプス反射である。
  3. 3. 効果器は同名筋である。
  4. 4. 反射の中枢は中脳にある。
  5. 5. 求心性神経はⅠa群である。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 効果器は同名筋である。

自原抑制(Ib抑制)は、腱の張力を感知したゴルジ腱器官からのIb求心性線維が脊髄で介在ニューロンを介し、その筋自身(同名筋)のα運動ニューロンを抑制する反射です。効果器が同名筋であるという記述が正しくなります。


【各選択肢の解説】

1. 受容器は筋紡錘である。
❌ 誤り。受容器は筋腱移行部にあるゴルジ腱器官で、筋の張力を感知します。筋紡錘は筋の伸張(長さ)を感知し、伸張反射の受容器です。
2. 単シナプス反射である。
❌ 誤り。Ib線維は抑制性介在ニューロンを介してα運動ニューロンに達するため、多シナプス(2シナプス以上)反射です。単シナプス反射は伸張反射(Ia)です。
3. 効果器は同名筋である。
✅ 正しい。張力を発生している筋そのものが抑制され、同時に拮抗筋は促通されます(過度の張力から筋・腱を保護する働き)。
4. 反射の中枢は中脳にある。
❌ 誤り。反射中枢は脊髄です。中脳が中枢となるのは立ち直り反応などです。
5. 求心性神経はⅠa群である。
❌ 誤り。自原抑制の求心路はIb群線維です。Ia群線維は筋紡錘からの求心路で伸張反射を担います。

【試験対策ポイント】

2つの反射を対比して覚えるのが最短です。

項目伸張反射自原抑制(Ib抑制)
受容器筋紡錘(長さ・伸張速度)ゴルジ腱器官(張力)
求心路Ia群線維Ib群線維
シナプス単シナプス多シナプス(介在ニューロン経由)
同名筋への作用興奮(収縮)抑制(弛緩)

中枢はどちらも脊髄です。ストレッチで持続的に伸張すると筋緊張が下がるのは、この自原抑制が関与すると説明されます。PNFのホールドリラックスも同様の原理を利用しています。

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