PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第64問

生理学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第64問(生理学)の正答は 1 です。自律神経は内臓・血管・腺を支配し、その活動は意志とは無関係(不随意)に反射性に調節されます。

問題
自律神経について正しいのはどれか。
  1. 1. 興奮は不随意である。
  2. 2. 精神的因子は関与しない。
  3. 3. 体性内臓反射の求心路である。
  4. 4. 副交感神経の節後線維は交感神経に比べて長い。
  5. 5. 交感神経節前線維の伝達物質はノルアドレナリンである。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 興奮は不随意である。

自律神経は内臓・血管・腺を支配し、その活動は意志とは無関係(不随意)に反射性に調節されます。この記述が正しい説明です。


【各選択肢の解説】

1. 興奮は不随意である。
✅ 正しい。自律神経系の活動は意志による直接的な制御を受けず、視床下部や脳幹、脊髄を中枢とする反射で調節されます。
2. 精神的因子は関与しない。
❌ 誤り。緊張で心拍数や発汗が増えるように、大脳辺縁系や視床下部を介して精神的因子は強く関与します。
3. 体性内臓反射の求心路である。
❌ 誤り。体性内臓反射は体性求心線維(皮膚・筋からの入力)が求心路で、自律神経は遠心路を担います。自律神経の遠心性線維が内臓効果器を調節します。
4. 副交感神経の節後線維は交感神経に比べて長い。
❌ 誤り。副交感神経は神経節が効果器の近くまたは壁内にあるため節前線維が長く節後線維が短く、交感神経はその逆(節前が短く節後が長い)です。
5. 交感神経節前線維の伝達物質はノルアドレナリンである。
❌ 誤り。交感神経・副交感神経とも節前線維の伝達物質はアセチルコリンです。ノルアドレナリンは交感神経の節後線維の伝達物質です(汗腺を支配する交感神経節後線維は例外的にアセチルコリン)。

【試験対策ポイント】

伝達物質と線維の長さは頻出の対比項目です。節前線維=すべてアセチルコリン(ニコチン受容体)/交感神経の節後=ノルアドレナリン(例外:汗腺はアセチルコリン)/副交感神経の節後=アセチルコリン(ムスカリン受容体)。線維の長さは交感神経=節前が短い(交感神経幹が脊柱の傍らにある)・節後が長い/副交感神経=節前が長い・節後が短い。作用は「交感神経=闘争と逃走(心拍増加・気管支拡張・散瞳・消化抑制)」「副交感神経=休息と消化(心拍減少・縮瞳・消化促進)」で押さえます。

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