第47回 理学療法士国家試験 午後 第65問
生理学第47回午後
第47回 理学療法士国家試験 午後 第65問(生理学)の正答は 3 です。頸動脈洞にあるのは圧受容器で、血圧上昇による血管壁の伸展(機械的刺激)を感知して反射を起こします。
問題
頸動脈洞反射で誤っているのはどれか。
- 1. 徐脈になる。
- 2. 血圧が低下する。
- 3. 化学的刺激によって生じる。 ✓
- 4. 求心路は舌咽神経を介する。
- 5. 遠心路は迷走神経を介する。
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 化学的刺激によって生じる。
頸動脈洞にあるのは圧受容器で、血圧上昇による血管壁の伸展(機械的刺激)を感知して反射を起こします。化学的刺激(酸素分圧低下・二酸化炭素上昇・pH低下)を受容するのは頸動脈洞ではなく頸動脈小体(化学受容器)であるため、この記述が誤りです。
【各選択肢の解説】
1. 徐脈になる。
✅ 正しい。圧受容器反射により迷走神経(副交感神経)の活動が高まり、心拍数は低下します。
✅ 正しい。圧受容器反射により迷走神経(副交感神経)の活動が高まり、心拍数は低下します。
2. 血圧が低下する。
✅ 正しい。交感神経活動の抑制により末梢血管が拡張し、心拍出量も減るため血圧が下がります。頸部への強い圧迫で失神する頸動脈洞症候群の機序です。
✅ 正しい。交感神経活動の抑制により末梢血管が拡張し、心拍出量も減るため血圧が下がります。頸部への強い圧迫で失神する頸動脈洞症候群の機序です。
3. 化学的刺激によって生じる。
❌ 誤り。頸動脈洞の受容器は圧(伸展)受容器であり、機械的刺激で反応します。化学的刺激を感知するのは頸動脈小体で、こちらは呼吸調節に関わります。
❌ 誤り。頸動脈洞の受容器は圧(伸展)受容器であり、機械的刺激で反応します。化学的刺激を感知するのは頸動脈小体で、こちらは呼吸調節に関わります。
4. 求心路は舌咽神経を介する。
✅ 正しい。頸動脈洞からの求心路は舌咽神経の枝(洞神経=Hering神経)を通り延髄の孤束核へ入ります。
✅ 正しい。頸動脈洞からの求心路は舌咽神経の枝(洞神経=Hering神経)を通り延髄の孤束核へ入ります。
5. 遠心路は迷走神経を介する。
✅ 正しい。延髄の心臓抑制中枢から迷走神経を介して心臓に至り、徐脈を起こします。
✅ 正しい。延髄の心臓抑制中枢から迷走神経を介して心臓に至り、徐脈を起こします。
【試験対策ポイント】
紛らわしい2つの受容器を必ず区別しましょう。頸動脈洞=圧受容器(伸展を感知)→血圧調節、求心路は舌咽神経/頸動脈小体=化学受容器(PaO2低下・PaCO2上昇・pH低下を感知)→呼吸調節、求心路は舌咽神経。大動脈側では大動脈弓の圧受容器・大動脈小体の化学受容器がともに迷走神経を求心路とします。反射の流れは「血圧上昇→圧受容器の伸展→延髄→迷走神経↑・交感神経↓→徐脈・血管拡張→血圧低下」というネガティブフィードバックとして理解すると確実です。
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