PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第54問

解剖学第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第54問(解剖学)の正答は 1・3 です。腰椎穿刺(背部正中からの穿刺)で針が通る順序は、皮膚→皮下組織→棘上靱帯→棘間靱帯→黄色靱帯→硬膜外腔→硬膜→くも膜→くも膜下腔です。

問題
背部正中で皮膚と脊髄くも膜下腔との間にある組織はどれか。2つ選べ。
  1. 1. 硬膜
  2. 2. 椎間板
  3. 3. 黄色靱帯
  4. 4. 前縦靱帯
  5. 5. 後縦靱帯

正答:1・3番

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解説
■ 正答:1・3番 — 硬膜、黄色靱帯

腰椎穿刺(背部正中からの穿刺)で針が通る順序は、皮膚→皮下組織→棘上靱帯→棘間靱帯→黄色靱帯→硬膜外腔→硬膜→くも膜→くも膜下腔です。したがって皮膚とくも膜下腔の間にあるのは黄色靱帯と硬膜です。


【各選択肢の解説】

1. 硬膜
✅ 正しい。硬膜外腔の内側にある最外層の髄膜で、これを貫いた直後にくも膜・くも膜下腔に達します。
2. 椎間板
❌ 誤り。椎間板は椎体と椎体の間、すなわち脊柱管の前方にあります。背部から後方アプローチする経路には含まれません。
3. 黄色靱帯
✅ 正しい。上下の椎弓の間を結ぶ靱帯で、硬膜外腔のすぐ手前にあります。弾性線維に富み、穿刺時に「抵抗が強くなり、抜けた瞬間に硬膜外腔」という指標になります。
4. 前縦靱帯
❌ 誤り。椎体の前面を縦走する靱帯で、後方からの経路には存在しません。
5. 後縦靱帯
❌ 誤り。椎体の後面(脊柱管の前壁)を走る靱帯で、脊髄よりも腹側にあります。背部の皮膚とくも膜下腔の間には位置しません。

【試験対策ポイント】

腰椎穿刺の層順序は頻出です。「皮膚→皮下→棘上靱帯→棘間靱帯→黄色靱帯→硬膜外腔→硬膜→くも膜→くも膜下腔」を順番で暗記します。ポイントは3つ。①脊髄円錐はL1〜L2で終わるため穿刺はL3/4またはL4/5で行う(Jacoby線=両腸骨稜上縁を結ぶ線がL4棘突起の高さ)、②硬膜とくも膜の間(硬膜下腔)はごく狭く、実質的に硬膜を抜けるとくも膜下腔、③前縦靱帯・後縦靱帯・椎間板はすべて椎体側(腹側)の構造で、後方アプローチでは通らない。

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