PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第60問

解剖学第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第60問(解剖学)の正答は 3 です。光を受容する視細胞(錐体細胞・杆体細胞)が存在するのは網膜です。

問題
視覚器で光の受容器があるのはどれか。
  1. 1. 角膜
  2. 2. 虹彩
  3. 3. 網膜
  4. 4. 毛様体
  5. 5. 硝子体

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 網膜

光を受容する視細胞(錐体細胞・杆体細胞)が存在するのは網膜です。角膜・水晶体・硝子体は光を屈折・透過させる透光体、虹彩・毛様体は光量調節やピント調節を担う付属構造で、いずれも受容器ではありません。


【各選択肢の解説】

1. 角膜
❌ 誤り。眼球前面の透明な線維膜で、屈折力の約2/3を担う屈折体です。三叉神経終末による知覚(角膜反射)は豊富ですが、光受容器はありません。
2. 虹彩
❌ 誤り。瞳孔括約筋(動眼神経・副交感)と瞳孔散大筋(交感)により瞳孔径を変え、眼内に入る光量を調節する構造です。
3. 網膜
✅ 正しい。視細胞である錐体細胞(明所視・色覚、黄斑中心窩に密集)と杆体細胞(暗所視・高感度)があり、光を電気信号に変換します。信号は双極細胞→神経節細胞→視神経へ伝わります。
4. 毛様体
❌ 誤り。毛様体筋の収縮・弛緩でChin小帯(毛様体小帯)の張力を変え、水晶体の厚みを調節して遠近のピントを合わせます。房水産生も担います。
5. 硝子体
❌ 誤り。眼球の後方4/5を満たす透明なゲル状組織で、眼球の形状保持と光の透過を担います。

【試験対策ポイント】

眼球壁は外側から線維膜(角膜・強膜)→血管膜=ぶどう膜(虹彩・毛様体・脈絡膜)→内膜(網膜)の3層構造です。網膜の中心窩は錐体細胞のみが密集し視力が最も高い部位、視神経乳頭は視細胞がなく生理的盲点(Mariotte盲点)になります。近見反射(輻輳・縮瞳・水晶体の厚み増加)はすべて動眼神経の副交感成分が関与。加齢では水晶体の弾性低下で老視、水晶体蛋白の変性で白内障、房水流出障害で緑内障となる流れも押さえておきましょう。

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