第48回 理学療法士国家試験 午後 第59問
解剖学第48回午後
第48回 理学療法士国家試験 午後 第59問(解剖学)の正答は 5 です。男性尿道は内尿道口から始まり、前立腺内を貫く前立腺部→尿生殖隔膜を貫く隔膜部(膜様部)→尿道海綿体内の海綿体部の順に走り、長さ約16〜20cmです。
問題
泌尿器について正しいのはどれか。
- 1. 尿管口は膀胱尖に開く。
- 2. 尿管内部には複数の逆流防止弁がある。
- 3. 排尿筋には大内臓神経が分布する。
- 4. 内尿道口は膀胱三角の中央に開く。
- 5. 男性の尿道は前立腺を貫いている。 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 男性の尿道は前立腺を貫いている。
男性尿道は内尿道口から始まり、前立腺内を貫く前立腺部→尿生殖隔膜を貫く隔膜部(膜様部)→尿道海綿体内の海綿体部の順に走り、長さ約16〜20cmです。前立腺肥大で排尿障害が起こるのはこの構造のためです。
【各選択肢の解説】
1. 尿管口は膀胱尖に開く。
❌ 誤り。尿管口は膀胱底にあり、膀胱三角の後外側の2つの角に左右1対で開口します。膀胱尖は膀胱の前上端で、正中臍索が付着する部位です。
❌ 誤り。尿管口は膀胱底にあり、膀胱三角の後外側の2つの角に左右1対で開口します。膀胱尖は膀胱の前上端で、正中臍索が付着する部位です。
2. 尿管内部には複数の逆流防止弁がある。
❌ 誤り。尿管に解剖学的な弁は存在しません。尿管が膀胱壁を斜めに貫くことで、膀胱内圧が上がると壁内尿管が圧迫されて閉じる仕組み(弁様作用)が逆流を防いでいます。この機構が未熟だと膀胱尿管逆流症になります。
❌ 誤り。尿管に解剖学的な弁は存在しません。尿管が膀胱壁を斜めに貫くことで、膀胱内圧が上がると壁内尿管が圧迫されて閉じる仕組み(弁様作用)が逆流を防いでいます。この機構が未熟だと膀胱尿管逆流症になります。
3. 排尿筋には大内臓神経が分布する。
❌ 誤り。排尿筋(膀胱平滑筋)を収縮させるのは骨盤内臓神経(副交感神経、S2〜S4)です。大内臓神経はT5〜T9から出る交感神経で腹腔神経節に至り、腹部消化器を支配します。
❌ 誤り。排尿筋(膀胱平滑筋)を収縮させるのは骨盤内臓神経(副交感神経、S2〜S4)です。大内臓神経はT5〜T9から出る交感神経で腹腔神経節に至り、腹部消化器を支配します。
4. 内尿道口は膀胱三角の中央に開く。
❌ 誤り。内尿道口は膀胱三角の前下方の角(頂点)に開きます。膀胱三角は左右の尿管口と内尿道口の3点を結ぶ三角形で、内尿道口はその一角です。
❌ 誤り。内尿道口は膀胱三角の前下方の角(頂点)に開きます。膀胱三角は左右の尿管口と内尿道口の3点を結ぶ三角形で、内尿道口はその一角です。
5. 男性の尿道は前立腺を貫いている。
✅ 正しい。内尿道口直下で前立腺を貫通します(前立腺部尿道)。ここには精丘があり射精管が開口します。
✅ 正しい。内尿道口直下で前立腺を貫通します(前立腺部尿道)。ここには精丘があり射精管が開口します。
【試験対策ポイント】
排尿の神経支配は毎年のように問われます。蓄尿=交感神経(下腹神経、T11〜L2):排尿筋弛緩+内尿道括約筋収縮/排尿=副交感神経(骨盤内臓神経、S2〜S4):排尿筋収縮+内尿道括約筋弛緩/外尿道括約筋=陰部神経(体性神経、S2〜S4)で随意制御。脊髄損傷では損傷高位により、仙髄より上位=反射性(過活動)膀胱、仙髄・馬尾=弛緩性膀胱となります。膀胱三角は粘膜が平滑で膀胱が充満しても皺襞ができない領域で、尿管口2つ+内尿道口1つの位置関係もセットで覚えます。
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