PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第59問

解剖学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第59問(解剖学)の正答は 5 です。図は手を握った状態を手掌側から見たもので、手関節掌側に橈側(図の左)から尺側(図の右)へ①〜⑤の5本の腱が並んでいます。

問題
体表から触れることができる腱を図に示す。番号と名称の組合せで正しいのはどれか。
第49回午前第59問 図
  1. 1. ① ―― 長母指屈筋腱
  2. 2. ② ―― 腕橈骨筋腱
  3. 3. ③ ―― 浅指屈筋腱
  4. 4. ④ ―― 深指屈筋腱
  5. 5. ⑤ ―― 尺側手根屈筋腱

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — ⑤ ―― 尺側手根屈筋腱

図は手を握った状態を手掌側から見たもので、手関節掌側に橈側(図の左)から尺側(図の右)へ①〜⑤の5本の腱が並んでいます。最も尺側に位置する⑤が尺側手根屈筋腱で、豆状骨に停止する腱として体表から明瞭に触れます。


【各選択肢の解説】

1. ① ―― 長母指屈筋腱
❌ 誤り。①は最も橈側にある腱で腕橈骨筋腱です。長母指屈筋腱は屈筋支帯(手根管)の深層を通るため、手関節掌側では体表から触れません。
2. ② ―― 腕橈骨筋腱
❌ 誤り。②は橈側から2番目の腱で橈側手根屈筋腱です。腕橈骨筋腱はさらに橈側の①にあたります。
3. ③ ―― 浅指屈筋腱
❌ 誤り。③は掌側のほぼ正中にある腱で長掌筋腱です。母指と小指を対立させ手関節を軽く屈曲させると最も浮き上がる腱で、約5%の人では欠如します。
4. ④ ―― 深指屈筋腱
❌ 誤り。④は長掌筋腱の尺側にある浅指屈筋腱です。深指屈筋腱は浅指屈筋腱の深層を走るため体表からは触知できません。
5. ⑤ ―― 尺側手根屈筋腱
✅ 正しい。⑤は最も尺側の腱で、豆状骨へ向かう尺側手根屈筋腱です。手関節を掌屈+尺屈させると浮き上がります。

【試験対策ポイント】

手関節掌側で触れる腱は「橈側から尺側へ5本」と順番で覚えます。

橈側→尺側触知のコツ
腕橈骨筋腱橈骨茎状突起へ向かう最外側
橈側手根屈筋腱橈骨動脈のすぐ尺側
長掌筋腱母指・小指対立+掌屈で最も浮く(約5%で欠如)
浅指屈筋腱長掌筋腱の尺側で指屈曲時に動く
尺側手根屈筋腱豆状骨に停止。掌屈+尺屈で明瞭
  • 橈骨動脈の触知点は腕橈骨筋腱と橈側手根屈筋腱の間、尺骨動脈は尺側手根屈筋腱の橈側
  • 深層にあって触知できないのは長母指屈筋腱・深指屈筋腱・方形回内筋(=手根管や前腕深層を走る)
  • 手背側では、母指を伸展させたときにできる解剖学的嗅ぎタバコ入れ(橈側=長・短母指伸筋腱の間)が頻出
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