PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第56問

生理学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第56問(生理学)の正答は 1・3 です。筋紡錘は筋の長さと伸張速度を検出する受容器で、錘内筋線維にIa群線維(一次終末・らせん終末)とII群線維(二次終末・散在終末)の2種類の求心性線維が巻きついている。

問題
筋紡錘の求心性神経線維はどれか。2つ選べ。
  1. 1. Ⅰa神経線維
  2. 2. Ⅰb神経線維
  3. 3. Ⅱ神経線維
  4. 4. Ⅲ神経線維
  5. 5. Ⅳ神経線維

正答:1・3番

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解説
■ 正答:1・3番 — Ia神経線維/II神経線維

筋紡錘は筋の長さと伸張速度を検出する受容器で、錘内筋線維にIa群線維(一次終末・らせん終末)II群線維(二次終末・散在終末)の2種類の求心性線維が巻きついている。


【各選択肢の解説】

1. Ⅰa神経線維
✅ 正しい。筋紡錘の一次終末(らせん終末)から出る太い有髄線維で、伝導速度が最も速い(約70〜120 m/秒)。筋の長さと伸張速度の両方に反応し、伸張反射(腱反射)の求心路となる。
2. Ⅰb神経線維
❌ 誤り。Ib線維は腱器官(Golgi腱器官)からの求心性線維で、筋の張力を検出し、自原抑制(Ib抑制)を起こす。筋紡錘ではない。
3. Ⅱ神経線維
✅ 正しい。筋紡錘の二次終末(散在終末)から出る線維で、主に筋の長さ(静的な伸張)の情報を伝える。皮膚のMeissner小体・Pacini小体などの触圧覚もこの群に含まれる。
4. Ⅲ神経線維
❌ 誤り。III群(Aδ線維)は細い有髄線維で、速い痛み(一次痛)と冷覚を伝える。
5. Ⅳ神経線維
❌ 誤り。IV群(C線維)は無髄で最も伝導が遅く、遅い痛み(二次痛)・温覚・かゆみを伝える。

【試験対策ポイント】

感覚線維の分類は表で整理して覚える。

別名受容器・伝える情報
Ia筋紡錘一次終末(長さ+速度)
IbGolgi腱器官(張力)
II筋紡錘二次終末・触圧覚
III速い痛み・冷覚
IVC(無髄)遅い痛み・温覚
  • 筋紡錘の錘内筋線維はγ運動ニューロンが支配し(錘外筋はα運動ニューロン)、随意運動時にα-γ連関で同時に活動して筋紡錘の感度を保つ。
  • 伸張反射は単シナプス反射(Ia→α運動ニューロン)で、痙縮ではこの反射が亢進して腱反射亢進・折りたたみナイフ現象を示す。
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