PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第57問

解剖学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第57問(解剖学)の正答は 2・3 です。味覚は舌の前2/3を顔面神経(鼓索神経)、後1/3を舌咽神経が支配する。

問題
味覚を支配するのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 滑車神経
  2. 2. 顔面神経
  3. 3. 舌咽神経
  4. 4. 副神経
  5. 5. 舌下神経

正答:2・3番

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解説
■ 正答:2・3番 — 顔面神経/舌咽神経

味覚は舌の前2/3を顔面神経(鼓索神経)、後1/3を舌咽神経が支配する。舌根部・喉頭蓋の味覚は迷走神経が担うが、選択肢にはないため正答は2と3になる。


【各選択肢の解説】

1. 滑車神経
❌ 誤り。滑車神経(IV)は純粋な運動神経で、眼球の上斜筋のみを支配する。麻痺すると複視と代償性の頭部傾斜が生じる。
2. 顔面神経
✅ 正しい。顔面神経の枝である鼓索神経が舌前2/3の味覚を伝える。顔面神経は表情筋の運動、涙腺・唾液腺(顎下腺・舌下腺)の分泌にも関与する。
3. 舌咽神経
✅ 正しい。舌後1/3の味覚と一般感覚を伝え、咽頭の感覚(絞扼反射の求心路)、耳下腺の分泌、茎突咽頭筋の運動も担う。
4. 副神経
❌ 誤り。副神経(XI)は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する運動神経で、味覚には関与しない。麻痺で肩甲骨の翼状化・頸部回旋筋力低下をきたす。
5. 舌下神経
❌ 誤り。舌下神経(XII)は舌の運動のみを支配する。味覚を伝えない点が典型的なひっかけ。

【試験対策ポイント】

舌の支配神経は「運動」「一般感覚」「味覚」で分けて覚える。

部位一般感覚味覚
舌前2/3三叉神経(舌神経)顔面神経(鼓索神経)
舌後1/3舌咽神経舌咽神経
舌根・喉頭蓋迷走神経迷走神経
舌の運動舌下神経(XII)
  • 味覚を伝える脳神経はVII・IX・X の3つで、いずれも延髄の孤束核に入る。
  • 顔面神経麻痺(Bell麻痺)では表情筋麻痺に加えて味覚障害・聴覚過敏・涙液分泌低下を伴うことがあり、障害部位の高さを推定する手がかりになる。
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