PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第58問

解剖学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第58問(解剖学)の正答は 1・5 です。気道は上気道(鼻腔・咽頭など)と下気道(気管以下)に分けられる。

問題
呼吸器について正しいのはどれか。
  1. 1. 上気道とは鼻腔から咽頭までのことをいう。
  2. 2. 終末細気管支分岐の次は肺胞である。
  3. 3. 気管支は右より左の方が太く短い。
  4. 4. 輪状軟骨は弾性軟骨である。
  5. 5. 左肺門は右より高位である。

正答:1・5番

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解説
■ 正答:1・5番 — 上気道とは鼻腔から咽頭までのことをいう/左肺門は右より高位である

気道は上気道(鼻腔・咽頭など)と下気道(気管以下)に分けられる。また心臓が左に偏位している関係で、左肺門は右肺門より約1椎体高い位置にある。


【各選択肢の解説】

1. 上気道とは鼻腔から咽頭までのことをいう。
✅ 正しい。上気道は鼻腔・咽頭(喉頭を含める場合もある)を指し、加温・加湿・異物除去を担う。気管より末梢が下気道である。
2. 終末細気管支分岐の次は肺胞である。
❌ 誤り。終末細気管支の次は呼吸細気管支で、その先が肺胞管・肺胞嚢・肺胞と続く。終末細気管支までが導管領域(ガス交換なし)、呼吸細気管支以降が呼吸領域。
3. 気管支は右より左の方が太く短い。
❌ 誤り。逆で、右主気管支のほうが太く・短く・垂直に近い(分岐角約25°、左は約45°)。そのため誤嚥性肺炎は右下葉に起こりやすい。
4. 輪状軟骨は弾性軟骨である。
❌ 誤り。輪状軟骨・甲状軟骨・気管軟骨はいずれも硝子軟骨。弾性軟骨は耳介軟骨・喉頭蓋軟骨など。
5. 左肺門は右より高位である。
✅ 正しい。左肺門は右肺門より高い位置にあり、左主気管支は大動脈弓の下をくぐって走行する。

【試験対策ポイント】

  • 肺の分葉:右3葉(上・中・下)/左2葉(上・下)。心臓のスペースを空けるため左は2葉で、左肺には心切痕と小舌がある。
  • 気管分岐部は第4〜5胸椎の高さ。誤嚥物は右下葉(とくに後肺底区)に落ちやすく、臥床患者の背側肺の排痰体位の根拠になる。
  • 解剖学的死腔は約150 mL(導管領域の容積)。呼吸リハでの分時換気量・肺胞換気量の計算に使う。
  • 呼吸細気管支より末梢のガス交換単位を腺房(acinus)、終末細気管支以下を二次小葉として画像所見の記載に用いる。
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