第55回 理学療法士国家試験 午後 第55問
解剖学第55回午後
第55回 理学療法士国家試験 午後 第55問(解剖学)の正答は 5 です。左冠状動脈は前下行枝(前室間枝)と回旋枝に分かれ、前下行枝が心室中隔の前方約2/3を栄養する。
問題
冠状動脈で正しいのはどれか。
- 1. 大動脈弁の心室側から出る。
- 2. 左右の冠状動脈は吻合しない。
- 3. 左冠状動脈は房室結節に血液を送る。
- 4. 右冠状動脈は前下降枝と回旋枝に分かれる。
- 5. 左冠状動脈は心室中隔前方2/3に血液を送る。 ✓
正答:5番
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同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 左冠状動脈は心室中隔前方2/3に血液を送る。
左冠状動脈は前下行枝(前室間枝)と回旋枝に分かれ、前下行枝が心室中隔の前方約2/3を栄養する。後方約1/3は後下行枝(多くは右冠状動脈の枝)が担う。
【各選択肢の解説】
1. 大動脈弁の心室側から出る。
❌ 誤り。冠状動脈は心室側からは出ない。正しくは、大動脈弁のすぐ上の大動脈洞(Valsalva洞)から出る。
❌ 誤り。冠状動脈は心室側からは出ない。正しくは、大動脈弁のすぐ上の大動脈洞(Valsalva洞)から出る。
2. 左右の冠状動脈は吻合しない。
❌ 誤り。左右の冠状動脈の間には吻合がある。正しくは、細い吻合があるが、急に閉塞したときに血流を補うには不十分で、機能的終動脈として扱われる。
❌ 誤り。左右の冠状動脈の間には吻合がある。正しくは、細い吻合があるが、急に閉塞したときに血流を補うには不十分で、機能的終動脈として扱われる。
3. 左冠状動脈は房室結節に血液を送る。
❌ 誤り。房室結節の栄養は通常は左冠状動脈からではない。正しくは、多くは右冠状動脈の房室結節枝が栄養する。
❌ 誤り。房室結節の栄養は通常は左冠状動脈からではない。正しくは、多くは右冠状動脈の房室結節枝が栄養する。
4. 右冠状動脈は前下降枝と回旋枝に分かれる。
❌ 誤り。前下行枝と回旋枝は右冠状動脈の枝ではない。正しくは、左冠状動脈が前下行枝と回旋枝に分かれる。
❌ 誤り。前下行枝と回旋枝は右冠状動脈の枝ではない。正しくは、左冠状動脈が前下行枝と回旋枝に分かれる。
5. 左冠状動脈は心室中隔前方2/3に血液を送る。
✅ 正しい。前下行枝は前室間溝を下行しながら中隔枝を出し、心室中隔の前方約2/3を栄養する。
✅ 正しい。前下行枝は前室間溝を下行しながら中隔枝を出し、心室中隔の前方約2/3を栄養する。
【試験対策ポイント】
| 枝 | 主な栄養域 |
|---|---|
| 左前下行枝 | 左室前壁・心室中隔前方2/3・心尖部 |
| 左回旋枝 | 左室側壁・後壁 |
| 右冠状動脈 | 右室・左室下壁・中隔後方1/3・房室結節(多くの場合) |
閉塞部位と梗塞部位:前下行枝→前壁中隔梗塞、右冠状動脈→下壁梗塞(房室ブロックを伴いやすい)。
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