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構音プリント(目標音別の単語リスト)

目標音と拍位置を選ぶと、条件に合う単語だけを並べたプリントが出ます。何度でも作りなおせるので、同じリストを繰り返し使わずに済みます。

どんなときに使うか

構音訓練で単語レベルの練習に入ると、必要になるのは「目標音が決まった位置に入っている単語」をまとまった数そろえることです。ところが市販の教材は、目標音ごとの語数がせいぜい20〜30語しかありません。週2回の訓練を数か月続ければ、同じ単語が何周も回ってきます。単語そのものを覚えてしまえば、それはもう構音の練習ではなくなります。

このページは、語彙データベースから条件に合う語を毎回引き直します。目標音を「サ行」、位置を「語頭」にすれば、サ行が語頭に来る単語だけが並びます。押すたびに顔ぶれが変わります。

拍の位置をなぜ分けるか

同じ目標音でも、語頭・語中・語尾で難易度が違います。臨床でよく見るのは、語頭では出せるのに語中で崩れる、というパターンです。前後の音の影響(同化)を受ける語中は、単独音や語頭より一段むずかしいと考えて組み立てます。

難易度の上げ方

レベル中身ねらい
12〜3拍・高頻度短くてよく知っている語から。構えの獲得
22〜4拍・高頻度拍数を伸ばす。まだ語の親密度は高いまま
33〜4拍・頻度を問わない語の親密度を落とす。純粋に音の難しさへ
43〜5拍・頻度を問わない長さと親密度を同時に上げる
54拍以上・低頻度般化の確認。ここが通れば文レベルへ

いきなりレベルを飛ばすより、拍数だけ・頻度だけ、と一因子ずつ動かすほうが、崩れた理由が分かります。

まとめて印刷して、少しずつ渡す

回復期の病棟でよくやる形をそのままにしてあります。「まとめて作る枚数」を14枚、「難易度を上げる間隔」を7枚ごとにすると、1週目はレベル1、2週目はレベル2の束が一度に出ます。印刷してファイルに綴じておき、訓練のたびに上から取り出します。

キャビネットに入れておくと、次に開いたときは通し番号が進んだ状態から作れます。前回渡した紙と中身が重なりません。

読みの下に線が引いてある理由

目標音の拍にだけ下線が付きます。対象者にはどこに気をつけるかが分かり、家族が家庭練習を手伝うときの手がかりにもなります。下線が邪魔なときは、レベルを上げると語が長くなるぶん相対的に目立たなくなります。

よくある質問

単語の数が「足りません」と出ます
目標音とカテゴリーを両方しぼると、条件に合う語がなくなることがあります。まずカテゴリーの指定を外してください。ヤ行・ワ行や拗音を含む条件は、日本語そのものに語が少ないので、無理に数を出さず短いリストで回すほうが確実です。
絵カードと組み合わせられますか
絵カード(呼称訓練)も同じ考え方で条件をしぼれます。呼称で目標音を引き出してから、このプリントで音読・復唱に移す流れが作れます。
復唱のチェック欄は何回分ですか
3回分です。単語ごとに3回試行して、できた回数を記録する使い方を想定しています。記録が残ると、次の訓練で「どの語が残っているか」がすぐ分かります。

このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。