目標音と拍位置を選ぶと、条件に合う単語だけを並べたプリントが出ます。何度でも作りなおせるので、同じリストを繰り返し使わずに済みます。
構音訓練で単語レベルの練習に入ると、必要になるのは「目標音が決まった位置に入っている単語」をまとまった数そろえることです。ところが市販の教材は、目標音ごとの語数がせいぜい20〜30語しかありません。週2回の訓練を数か月続ければ、同じ単語が何周も回ってきます。単語そのものを覚えてしまえば、それはもう構音の練習ではなくなります。
このページは、語彙データベースから条件に合う語を毎回引き直します。目標音を「サ行」、位置を「語頭」にすれば、サ行が語頭に来る単語だけが並びます。押すたびに顔ぶれが変わります。
同じ目標音でも、語頭・語中・語尾で難易度が違います。臨床でよく見るのは、語頭では出せるのに語中で崩れる、というパターンです。前後の音の影響(同化)を受ける語中は、単独音や語頭より一段むずかしいと考えて組み立てます。
| レベル | 中身 | ねらい |
|---|---|---|
| 1 | 2〜3拍・高頻度 | 短くてよく知っている語から。構えの獲得 |
| 2 | 2〜4拍・高頻度 | 拍数を伸ばす。まだ語の親密度は高いまま |
| 3 | 3〜4拍・頻度を問わない | 語の親密度を落とす。純粋に音の難しさへ |
| 4 | 3〜5拍・頻度を問わない | 長さと親密度を同時に上げる |
| 5 | 4拍以上・低頻度 | 般化の確認。ここが通れば文レベルへ |
いきなりレベルを飛ばすより、拍数だけ・頻度だけ、と一因子ずつ動かすほうが、崩れた理由が分かります。
回復期の病棟でよくやる形をそのままにしてあります。「まとめて作る枚数」を14枚、「難易度を上げる間隔」を7枚ごとにすると、1週目はレベル1、2週目はレベル2の束が一度に出ます。印刷してファイルに綴じておき、訓練のたびに上から取り出します。
キャビネットに入れておくと、次に開いたときは通し番号が進んだ状態から作れます。前回渡した紙と中身が重なりません。
目標音の拍にだけ下線が付きます。対象者にはどこに気をつけるかが分かり、家族が家庭練習を手伝うときの手がかりにもなります。下線が邪魔なときは、レベルを上げると語が長くなるぶん相対的に目立たなくなります。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。