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交互音節(パタカ)

パ・タ・カの反復と、パタカ・パタカラのような交互音節の練習用紙です。決めた秒数でできるだけ速く言い、言えた回数を3回分記録します。1秒あたりの回数を書く欄もあります。

唇・舌の先・舌の奥を、速く正確に切り替える

パは唇、タは舌の先、カは舌の奥で作る音です。1つの音を速くくり返すと、それぞれの部位の運動の速さとリズムが見えます。パタカと交互に言うと、部位から部位への切り替えが加わります。オーラルディアドコキネシス(交互反復運動)と呼ばれ、構音器官の運動機能を見る基本の課題です。

運動障害性構音障害では、遅くなる、リズムが乱れる、回を重ねるごとに崩れる、と型が分かれます。発語失行では、1音ずつなら言えるのにパタカの順番が崩れる、という形で出やすいです。

レベルは「くり返し」から「4音の交互」へ

レベル中身
11音のくり返し(パ・タ・カ・ラ)
22音の交互(パタ・タカ・パカ・ラカ など)から5つ
3パタカと、有声・無声の交互(バダガ・パバ・タダ・カガ)
4パタカの並べかえ(パカタ・タパカ・カタパ など)
54音の交互(パタカラ・バダガラ・ラカタパ など)

計る秒数は5秒と10秒から選べます。10秒にすると、後半の疲れや崩れが見えやすくなります。

記録のしかた

目安として、口腔機能低下症の診断基準では、/pa/・/ta/・/ka/ のいずれかが1秒あたり6回未満を「舌口唇運動機能の低下」としています。成人の健常値はおおむね1秒あたり6〜7回前後です。ただし年齢や計り方で値は変わるので、他人と比べるより、同じ方の変化を追う記録として使ってください。

よくある質問

回数の数え方がむずかしいです
耳で数えるのは5秒が限界です。紙に点を打ちながら数えるか、スマートフォンで録音して後から数えてください。10秒で計るときは録音をおすすめします。
速さより正確さを優先すべきですか
練習では正確さが先です。崩れるなら速さを落とし、正確に言える一番速い速さで練習します。評価として計るときだけ「できるだけ速く」と指示します。
嚥下の訓練にも使えますか
唇や舌の運動の練習として、摂食嚥下の間接訓練にも使われています。嚥下の評価そのものではないので、嚥下の状態は別に評価してください。

このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。