STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第27回 言語聴覚士国家試験 第42問

聴覚心理学第27回
1ソーンの純音と同じ大きさに聞こえるのはどれか
  1. 1.15フォンの純音
  2. 2.30フォンの純音
  3. 3.125Hz 、40dBSPLの純音
  4. 4.500Hz 、30dBSPLの純音
  5. 5.1000Hz 、40dBSPLの純音 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 1000Hz、40dBSPLの純音 等ラウドネス曲線(フレッチャー・マンソン曲線)に基づいて、異なる周波数の音が同じ大きさに聞こえるかどうかを判定する問題です。ソーン(Sone)は主観的な大きさの単位であり、1000Hzの40dBSPLを1ソーンの基準としています。したがって同じ大きさに聞こえるのは、この基準と同じ条件である選択肢5が正答です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 15フォンの純音 ❌ 誤り。フォン(Phon)は等ラウドネス曲線上の基準周波数(1000Hz)との相対的な大きさです。15フォンは1000Hzの15dBSPLに相当し、1ソーンよりもはるかに小さく聞こえます。ソーンとフォンの変換式では、40フォン≒1ソーンです。 2. 30フォンの純音 ❌ 誤り。30フォンの音は、基準周波数1000Hzの30dBSPLと同じ大きさです。これは1ソーン(40フォン相当)より小さく聞こえます。フォンとソーンは直線的な関係ではなく、ソーンが倍になるとフォンは約10フォン上昇します。 3. 125Hz、40dBSPLの純音 ❌ 誤り。低周波数(125Hz)の40dBSPLは、1000Hzの40dBSPLよりも音圧レベルが同じでも、聴感上は大きく聞こえません。等ラウドネス曲線は低周波側に向かって下降するため、125Hzで40dBSPLであれば、1000Hzの40dBSPLより小さく聞こえます。 4. 500Hz、30dBSPLの純音 ❌ 誤り。500Hzの30dBSPLは、基準となる1000Hzの40dBSPLより低い音圧レベルであり、かつ500Hz帯域は1000Hzより低周波側のため、さらに聴覚的には小さく聞こえます。 5. 1000Hz、40dBSPLの純音 ✅ 正しい。1ソーンの定義そのものが「1000Hzの40dBSPLの純音」です。したがって、同じ周波数・音圧レベルであれば同じ大きさに聞こえます。 --- 【試験対策ポイント】 フォン(Phon)とソーン(Sone)の関係性: | 項目 | フォン | ソーン | |---|---|---| | 定義 | 等ラウドネス曲線上で、1000Hzの基準と同じ大きさに聞こえる相対レベル | 主観的な大きさの絶対量 | | 基準 | 1000Hz、0dBSPL=0フォン | 1000Hz、40dBSPL=1ソーン | | 尺度 | 相対的(1000Hzとの比較) | 絶対的(ソーン値そのもの) | | 倍増関係 | フォン+10=ソーン×2(約) | ソーン値の倍数で表現 | 等ラウドネス曲線(フレッチャー・マンソン曲線)の特徴: ・低周波側(125Hz以下):同じdBSPLでも聴感上は低い ・高周波側(4000Hz以上):同じdBSPLでも聴感上は高い ・平坦な領域:2000Hz~4000Hz付近では周波数による差が最小 問題解法の流れ: 「1ソーン」と問われたら → 基準条件「1000Hz、40dBSPL」を思い出す → 他
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