第28回 言語聴覚士国家試験 第136問
音声学第28回
語形成の際に後部要素先頭子音の構音位置と構音方法の両方が変化しているのはどれか。
- 1.落ち葉(おちば) ✓
- 2.青畳(あおたたみ)
- 3.学校(がっこう)
- 4.馬鹿力(ばかぢから)
- 5.真ん中(まんなか)
正答:1番
解説
# 第28回 第136問 解説
## ■ 正答:1番 — 落ち葉(おちば)
語形成時に後部要素先頭子音の**構音位置と構音方法の両方が変化する**のは「落ち葉」です。元々の「葉」は/ha/ですが、前部要素「落ち」の末尾音[i]の影響で、後部要素先頭子音の/h/が/b/に変化し(構音位置:軟口蓋→両唇、構音方法:摩擦音→破裂音)、その結果「おちば」となります。
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## 【各選択肢の解説】
**1. 落ち葉(おちば)** ✅ 正しい。
元:落ち(おち)+ 葉(は)→ おちば
変化:/は/ → /ば/(h→b)
- **構音位置の変化**:[h]は無声声門摩擦音(声門)→ [b]は有声両唇破裂音(両唇)
- **構音方法の変化**:摩擦音 → 破裂音
両方とも変化しているため正答
**2. 青畳(あおたたみ)** ❌ 誤り。
元:青(あお)+ 畳(たたみ)→ あおたたみ
後部要素先頭子音:/t/([ta])のままで**変化していない**。構音位置・構音方法ともに不変
**3. 学校(がっこう)** ❌ 誤り。
元:学(がく)+ 校(こう)→ がっこう
変化:/k/ → ✓(促音化で子音が重なる)
しかし[k]→[k]であり、**構音位置(軟口蓋)も構音方法(破裂音)も変わらない**。変化しているのは「長さ(重音化)」のみ
**4. 馬鹿力(ばかぢから)** ❌ 誤り。
元:馬鹿(ばか)+ 力(ちから)→ ばかぢから
変化:/ち/の[tʃi]が[dʒi](ぢ)に変化(有声化のみ)
**構音位置(後部歯茎)・構音方法(破擦音)は変わらず、音声性(無声→有声)のみが変化**
**5. 真ん中(まんなか)** ❌ 誤り。
元:真ん(まん)+ 中(なか)→ まんなか
後部要素先頭子音:/n/([na])のままで**変化していない**
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## 【試験対策ポイント】
**「構音位置と構音方法の**両方**が変化」という指示が重要なキーワード**です。
### 語形成に伴う子音変化の分類
| 変化のタイプ | 例 | 詳細 |
|---|---|---|
| 構音位置+構音方法 | 落ち葉:/ha/→/ba/ | **両方変化(正答候補)** |
| 構音位置のみ | — | 構音方法は同じ |
| 構音方法のみ | 馬鹿力:/tʃ/→/dʒ/(有声化) | 構音位置は同じ |
| 音声性のみ | 学校:促音化 | 子音自体の特徴は同じ |
| 変化なし | 青畳・真ん中 | 後部要素の先頭子音が保持 |
### 落ち葉の[h]→[b]変化の機構
前部要素「おち」の末尾音が**[i]の**高い舌位置の影響を受け、後続の/h/(声門摩擦音)が**両唇破裂音[b]に変化**するのは、**同化現象(特に外部同化)**の典型例です。
### よくある誤答パターン
- **学校を選