STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第36問

音声学第28回

第28回 言語聴覚士国家試験 第36問(音声学)の正答は 5 です。音韻論で扱う韻律単位には大小の階層がある。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
小さい順に並んでいるのはどれか。
  1. 1.音節 ≦ フット ≦ モーラ
  2. 2.音節 ≦ モーラ ≦ フット
  3. 3.フット ≦ モーラ ≦ 音節
  4. 4.モーラ ≦ フット ≦ 音節
  5. 5.モーラ ≦ 音節 ≦ フット

正答:5番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:5番 — モーラ ≦ 音節 ≦ フット

音韻論で扱う韻律単位には大小の階層がある。最小の単位がモーラ(拍)、その上に音節、さらに上位にいくつかの音節をまとめるフット(韻脚)が位置する。したがって小さい順は「モーラ ≦ 音節 ≦ フット」となる。


【各選択肢の解説】

1. 音節 ≦ フット ≦ モーラ
❌ 誤り。モーラが最大になっており順序が逆。
2. 音節 ≦ モーラ ≦ フット
❌ 誤り。音節とモーラの大小が逆。
3. フット ≦ モーラ ≦ 音節
❌ 誤り。フットが最小になっており逆。
4. モーラ ≦ フット ≦ 音節
❌ 誤り。フットと音節の大小が逆。
5. モーラ ≦ 音節 ≦ フット
✅ 正しい(=正答)。モーラが最小、フットが最大の正しい階層。

【試験対策ポイント】

日本語では「ニッポン」が4モーラ・2音節のように、特殊拍(撥音・促音・長音)を独立に数えるモーラと、まとまりで数える音節がずれる。日本語のリズムは伝統的にモーラを単位とする(モーラ拍リズム)とされ、俳句の五・七・五もモーラで数える。フットは2モーラ程度をまとめる韻律単位で、語形成(語の短縮形など)やアクセントに関わる。

単位例(「がっこう」)
モーラが・っ・こ・う(4)
音節がっ・こう(2)
フットより上位のまとまり

特殊拍(っ・ん・ー)はそれ自体で1モーラを担うが、独立した音節は作らず直前の音節に組み込まれるため、モーラ数と音節数のずれが生じる。この単位の理解は、音韻意識の発達や、拍を単位とした構音・読みの指導を考えるうえでも基礎となる。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第28回 全問一覧

▶ 音声学 の過去問一覧

スポンサーリンク