STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第38問

音声学第28回

第28回 言語聴覚士国家試験 第38問(音声学)の正答は 5 です。母音は、舌の前後位置・舌の高さ(口の開き)・唇の丸めの有無(円唇性)の3つの観点で記述される。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
円唇母音はどれか。
  1. 1.[a]
  2. 2.[i]
  3. 3.[ɯ]
  4. 4.[e]
  5. 5.[o]

正答:5番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:5番 — 円唇母音は[o]

母音は、舌の前後位置・舌の高さ(口の開き)・唇の丸めの有無(円唇性)の3つの観点で記述される。円唇母音とは発音時に唇を丸める母音をいう。日本語の標準的な5母音のうち、唇を丸めて発音されるのは[o]だけである。日本語の「ウ」は唇を丸めない非円唇の後舌母音[ɯ]であり、唇を丸める英語などの円唇[u]とは区別される点が重要である。


【各選択肢の解説】

1. [a]
❌ 非円唇の広母音(中舌〜後舌)。口を大きく開け、唇は丸めない。
2. [i]
❌ 非円唇の前舌狭母音。唇を横に引いて発音する。
3. [ɯ]
❌ 日本語の「ウ」にあたる非円唇後舌母音。唇を丸めない点が特徴で、円唇[u]ではない。
4. [e]
❌ 非円唇の前舌半狭母音。
5. [o]
✅ 唇を丸める円唇後舌母音(=正答)。日本語で円唇なのは[o]である。

【試験対策ポイント】

母音は「舌の前後・高さ・円唇性」の3軸で記述する。日本語で円唇は[o]のみで、「ウ」が非円唇[ɯ]である点が頻出。後舌母音は一般に円唇を伴いやすいが、日本語のウは例外的に非円唇である。IPAの母音四角形で、各母音の位置(前後・高低)と円唇性を対応づけて覚えるとよい。

母音舌位置円唇性
[i][e]前舌非円唇
[a]中〜後舌・広非円唇
[ɯ](日本語のウ)後舌非円唇
[o]後舌円唇

円唇性は、唇を丸めて前に突き出すことで声道を延長し、共鳴特性(フォルマント)を変える。同じ後舌・狭の位置でも、円唇の[u]と非円唇の[ɯ]では音色が異なる。日本語のウを英語のフ─ドのウのように強く丸めて発音すると、外国語訛りの印象を与えることがある。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第28回 全問一覧

▶ 音声学 の過去問一覧

スポンサーリンク