他者の印象は、断片的な情報から素早く形づくられます(印象形成=アッシュ)。初頭効果(先に得た情報が印象を強く左右する)が代表的です。
ステレオタイプは、ある集団に対する定型化された認知の枠組みです。特徴を正確に押さえます。
| ステレオタイプの性質 | 正誤 |
|---|---|
| 主に集団を対象として形成される | 正しい |
| 定型化された認知の枠組みである | 正しい |
| 自動的・無意識的に用いられる | 正しい |
| 認知的な経済性を高める(省エネで判断できる) | 正しい |
| 客観的な予測の成立に寄与する | 誤り(むしろ偏った判断を生む) |
ひっかけ:ステレオタイプに関与する要因に含まれ「ない」のはストループ効果(注意の干渉現象)。プライミング・スキーマティック処理・初頭効果・自己成就予言はステレオタイプに関与する。
| 効果 | 内容 |
|---|---|
| 単純接触効果 | 特定の対象に繰り返し接触すると、その対象への好意が高まる(ザイアンス) |
| 誤帰属(吊り橋効果) | 生理的喚起の原因を、特定の他者への好意と誤って帰属し、魅力が増す |
| 身体的魅力(ハロー効果) | 外見の良い人は性格も良いと判断されやすい |
| 類似性・自己開示・近接性 | 似た人・自己開示する人・近くの人に好意をもちやすい |
自分の中の2つの認知が矛盾する(不協和)と不快が生じ、それを減らそうとして態度や認知を変えるという理論です。
P(本人)―O(他者)―X(対象)の三者関係で、3つの関係の符号の積が正(+)ならバランスがとれ、負(−)なら不均衡で緊張が生じます。
帰属とは、行動や出来事の原因を推論する働きです(ハイダー、ワイナー)。ここで系統的な偏りが生じます。
| バイアス | 内容 |
|---|---|
| 対応バイアス(基本的帰属錯誤) | 他者の行動の原因をその人の内的特性に帰属しがち |
| 行為者―観察者バイアス | 他者の行動は内的特性に、自分の行動は外的状況に帰属しようとする傾向 |
| 利己的帰属(自己奉仕的帰属) | 成功は自分の力、失敗は状況のせいにする |
| セルフ・ハンディキャッピング | 失敗に備えあらかじめ言い訳の材料を作る |
社会的促進は、他者の存在(共行動・観察)によって、単純な課題の遂行成績が向上する現象です(複雑な課題では低下する=社会的抑制)。
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| 要求水準 | 課題に取り組む際に個人が自ら設定する目標の高さ |
| 接近―回避コンフリクト | 1つの対象に近づきたい/避けたいが同時に働き、相反感情(アンビバレンス)が生じる |
| 学習性無力感 | 不快な状況から逃れられない経験を繰り返すと無力感が獲得される(セリグマン) |
| 親和動機づけ | 他者と関わろうとする動機(親の養育的行動などに関与) |
「情動がどう生じるか」には複数の説があり、提唱者との組合せが問われます。
| 説 | 提唱者 | 要点 |
|---|---|---|
| 末梢起源説(ジェームズ=ランゲ説) | James・Lange | 身体反応が先、それを知覚して情動が生じる(泣くから悲しい) |
| 中枢起源説 | Cannon・Bard | 身体反応と情動体験は視床から同時に生じる |
| 二要因説 | Schachter・Singer | 生理的喚起+認知的ラベルづけ |
| 認知評価説 | Lazarus | 状況の認知的評価が情動を規定する |
ジェームズ=ランゲ説が主張するのは:「主観的な情動体験の起源は、環境に対する身体的反応である」(末梢起源説)。基本感情の文化的普遍性はエクマン、認知的評価はラザラス/シャクター、単純接触・認知的不協和は別理論。なお、ジェームズ=ランゲ説は「情動」の理論であって、「欲求と動機づけの起源」の理論ではない(この言い換えは誤り)。
認知心理学の応用として、認知行動療法があります。その技法かどうかが問われます。
ピアジェの具体的操作期にあたる児童期には、次の特徴が現れます。