この単元は「炎症の所見はどれか(=でないのはどれか)」が定番です。炎症の古典的5徴候をそのまま覚え、そこに紛れ込む腫瘍(癌)の所見を見抜きます。
| 炎症の5徴候 | 内容 |
|---|---|
| 発赤 | 血管拡張で赤くなる |
| 腫脹 | 血管透過性亢進で組織に水がたまり腫れる |
| 発熱(熱感) | 局所の血流増加・全身では発熱物質による |
| 疼痛 | 起炎物質・圧迫による痛み |
| 機能障害 | 腫れ・痛みでその部位が動かしにくくなる |
ここは「発熱の原因疾患でないのはどれか」と「髄液所見と髄膜炎の型」が問われます。炎症・感染・腫瘍・自己免疫は発熱するが、単なるアレルギー性の気道狭窄(喘息)は発熱しないのが分かれ目です。
| 発熱する | 発熱の原因になりにくい |
|---|---|
| 白血病(腫瘍熱・感染)・肺結核(微熱・盗汗)・亜急性甲状腺炎(疼痛と発熱)・全身性エリテマトーデス(自己免疫の全身炎症) | 気管支喘息=可逆的な気道狭窄(I型アレルギー)が本態で、合併感染がなければ発熱しない |
髄膜炎は髄液の細胞の種類・糖で型を鑑別します。「多核白血球(好中球)が著明に増える」のは細菌性です。
| 疾患 | 髄液所見 |
|---|---|
| 細菌性髄膜炎 | 好中球(多核白血球)優位で著増・糖低下・蛋白増加 |
| 結核性髄膜炎 | リンパ球優位・糖低下 |
| ウイルス性髄膜炎 | リンパ球優位・糖は正常 |
| くも膜下出血 | 血性髄液(赤血球) |
| 脳梗塞 | 髄液細胞は基本的に増えない |
創傷治癒は「止血→炎症→増殖→成熟」という順序で進み、各段階で働く細胞が決まっています。「創傷治癒への関与が少ないのはどれか」では、アレルギー・寄生虫で働く好酸球が答えの定番です。
| 段階 | 主に働く細胞・役割 |
|---|---|
| 止血期 | 血小板=止血+成長因子を放出して治癒を始動 |
| 炎症期 | 好中球=細菌・壊死組織を処理/マクロファージ=壊死組織を貪食し成長因子を分泌(中心的役割)/リンパ球=免疫応答の調節 |
| 増殖期 | 線維芽細胞=膠原線維を産生し肉芽・瘢痕を形成 |
| 関与が少ない | 好酸球=主にアレルギー・寄生虫感染で働き、治癒の主役ではない |
浮腫は組織間質に水分が過剰にたまった状態で、その機序は4つに整理できます。「浮腫の原因で誤っているのはどれか」では、体液が減る方向の脱水が答えになります。
| 浮腫の4機序 | 代表例 |
|---|---|
| 静脈圧(毛細血管静水圧)上昇 | 心不全・静脈血栓(濾過が増える) |
| 膠質浸透圧の低下 | 低アルブミン血症(ネフローゼ・肝硬変・低栄養) |
| 血管透過性の亢進 | 炎症・アレルギー |
| リンパ管の閉塞 | リンパ還流障害(リンパ浮腫) |