📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:腫瘍と免疫は「良性か悪性か」「自己免疫かアレルギーか」の対比で解けるテーマです。ここで扱う
頭頸部の腫瘍は
耳鼻咽喉科学の口腔・咽頭・喉頭癌、
形成外科学の頭頸部再建、
内科学の胃癌・肺癌の背景になり、
小児脳腫瘍は
小児科学、
自己免疫・アレルギーは
内科学の膠原病・喘息に直結します。この章では過去問頻出の
①良性と悪性の鑑別 ②癌腫と肉腫の由来 ③小児の腫瘍 ④自己免疫とアレルギーを、引っかけ選択肢を軸に整理します。
2-1 良性腫瘍と悪性腫瘍の鑑別
この単元は「悪性腫瘍の特徴でないのはどれか」が定番です。良性と悪性を項目ごとに対比し、そこに紛れる良性の特徴(緩やかな増殖)を見抜きます。
| 項目 | 良性腫瘍 | 悪性腫瘍 |
| 増殖速度 | 緩やか(緩徐) | 急速 |
| 発育様式 | 膨張性(押しのけて広がる)・被膜あり | 浸潤性(染み込むように広がる) |
| 細胞の異型 | 弱い | 核の異型性が強い(核大・大小不同) |
| 壊死 | まれ | 中心壊死(急速増殖で血流が追いつかない) |
| 転移 | なし | 遠隔臓器へ転移する(最重要所見) |
「緩やかな増殖」は良性の特徴:悪性腫瘍は急速に増殖する。「悪性腫瘍の特徴でないのはどれか」で緩やかな増殖が並んでいれば、それが答え。良性=緩徐・膨張性・被膜あり・転移なし/悪性=急速・浸潤性・異型強・転移ありの対比で覚える。
2-2 癌腫と肉腫・腫瘍の由来
ここは腫瘍の由来(どの胚葉から生じるか)が引っかけどころです。上皮から生じるのが癌腫、非上皮(中胚葉系)から生じるのが肉腫という区別を軸にします。
| 用語 | 由来 | 例 |
| 癌腫(carcinoma) | 上皮性(外胚葉・内胚葉由来) | 胃癌・肺癌・食道癌(扁平上皮癌)など |
| 肉腫(sarcoma) | 非上皮性(中胚葉系=結合組織・筋・骨) | 骨肉腫・平滑筋肉腫など |
腫瘍の正しい知識(そのまま出る):正常細胞には癌抑制遺伝子(p53など)が存在する/癌細胞には異型性がある/癌細胞はリンパ管に侵入する(リンパ行性転移)/早期癌の定義は臓器によって異なる——これらは正しい選択肢としてよく登場する。
「上皮腫瘍は中胚葉由来」は誤り:上皮は外胚葉・内胚葉由来で、上皮性腫瘍(癌腫)はそこから生じる。中胚葉由来は肉腫。「上皮腫瘍は中胚葉由来である」と来たら誤りと判断する。
2-3 小児の腫瘍
小児腫瘍は「小児脳腫瘍で正しいのはどれか」の形で問われます。成人との違い(髄膜腫は成人に多い)と、幼若な脳への放射線の晩期障害がポイントです。
| ポイント | 内容 |
| 小児固形腫瘍で最多 | 脳腫瘍(白血病を含む小児がん全体では白血病が最多) |
| 組織型 | 小児は神経膠腫(星細胞腫)・髄芽腫が多い。髄膜腫は主に成人の腫瘍 |
| 転移 | 頭蓋外(肺など)への転移はまれ |
| 治療 | 幼児期でも化学療法は行う。幼児期の放射線照射は知的発達障害などの晩期障害と関連する |
覚え方:小児固形腫瘍=脳腫瘍が最多。発達途上の脳への放射線は晩期合併症のリスクが高いため、できるだけ回避・延期する配慮がなされる。
2-4 自己免疫疾患とアレルギー
ここは「自己免疫疾患でないのはどれか」が定番です。自己の組織を抗原として免疫反応が起こるのが自己免疫疾患で、吸入アレルゲンに対するI型アレルギー(喘息)や喫煙による慢性炎症(COPD)は別物です。
| 自己免疫疾患 | 自己免疫でない(引っかけ) |
| 関節リウマチ・全身性エリテマトーデス(SLE)・橋本病(自己免疫性甲状腺炎)・シェーグレン症候群・重症筋無力症(抗アセチルコリン受容体抗体)・潰瘍性大腸炎(自己免疫の関与する炎症性腸疾患) | 気管支喘息=I型アレルギー(IgE・アトピー)/慢性閉塞性肺疾患(COPD)=喫煙による気道・肺の慢性炎症 |
アレルギーと自己免疫を区別する:気管支喘息・アトピー性皮膚炎・花粉症はI型アレルギー(IgE)で、自己抗体が原因の自己免疫疾患ではない。COPDは喫煙を主因とする閉塞性換気障害で、これも自己免疫ではない。「自己免疫疾患でないのはどれか」では、喘息・COPDが答えになりやすい。関節リウマチ・SLE・橋本病・重症筋無力症などの自己抗体疾患と並べて覚える。