MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第41問

医用機器の安全管理第37回午前

第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第41問(医用機器の安全管理)の正答は 2 です。漏れ電流測定用器具(MD)は、人体が周波数の高い電流ほど感じにくい性質をまねるため、高い周波数を減衰させるローパス(低域通過)特性をもつ(JIS T 0601-1)。

問題
JIS T 0601-1 で規定する漏れ電流測定用器具(MD)を構成するフィルタはどれか。
  1. 1. ノッチフィルタ
  2. 2. ローパスフィルタ ✓
  3. 3. ハイパスフィルタ
  4. 4. バンドパスフィルタ
  5. 5. バンドエリミネーションフィルタ

正答:2番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 85%参考値

20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番 — ローパスフィルタ

漏れ電流測定用器具(MD)は、人体が周波数の高い電流ほど感じにくい性質をまねるため、高い周波数を減衰させるローパス(低域通過)特性をもつ(JIS T 0601-1)。直流〜商用周波数はそのまま、約1 kHzより上は周波数に比例して小さく読まれる。


【各選択肢の解説】

1. ノッチフィルタ
❌ 誤り。特定の1つの周波数だけを深く落とすフィルタで、人体の周波数特性とは形が違う。正しくはMDは高域を連続的に減衰させるローパス特性。
2. ローパスフィルタ
✅ 正しい。MDは1 kΩ相当の負荷に10 kΩ・0.015 μFのRC回路を組み合わせ、遮断周波数 f=1/(2π×10 kΩ×0.015 μF)≒1.06 kHz の1次ローパス特性になる。高周波の漏れ電流ほど人体への作用が小さいことを読み値に反映させるためである。
3. ハイパスフィルタ
❌ 誤り。低域を落とし高域を通すので、人体が最も感じやすい低い周波数を過小に読んでしまう。正しくはローパスで、低域をそのまま測る。
4. バンドパスフィルタ
❌ 誤り。ある帯域だけを通し、直流や商用周波数付近の低域も落とす。正しくはMDは直流から約1 kHzまでを通すローパス特性。
5. バンドエリミネーションフィルタ
❌ 誤り。特定の帯域だけを除去するフィルタ(ノッチはその狭帯域版)。正しくはMDは帯域を除くのではなく高域全体を減衰させるローパス特性。

【試験対策ポイント】

  • MD=1 kΩ(人体の抵抗の模擬)+約1 kHzのローパス。漏れ電流=測定電圧÷1 kΩ
  • 人体は周波数が上がるほど感知・反応の閾値が上がる→高域を割り引いて評価する
  • 電気メスなど高周波電流で電撃が起きにくいのも同じ性質
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ST-Toolbox編集部(医療系国家試験の過去問を解説する現役の医療専門職が運営)が、臨床工学技士国家試験の出題基準と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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