第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第41問
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第41問(医用機器の安全管理)の正答は 2 です。漏れ電流測定用器具(MD)は人体の電撃に対する周波数特性を模擬した回路で、規定値は R₁=10 kΩ・R₂=1 kΩ・C₁=0.015 μF(JIS T 0601-1)。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e ✓
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:2番
初回正答率 55.6%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
漏れ電流測定用器具(MD)は人体の電撃に対する周波数特性を模擬した回路で、規定値は R₁=10 kΩ・R₂=1 kΩ・C₁=0.015 μF(JIS T 0601-1)。図では R₂ が入力端子間に入り、R₁ と C₁ の直列枝が R₂ と並列につながり、電圧計は C₁ の両端を測る。
【各選択肢の解説】
a.R₂ は 1 kΩ である。
✅ 正しい。R₂ は人体抵抗を模擬する 1 kΩ で、漏れ電流はこの抵抗に生じる電圧から求める。
b.C₁ は 0.015 μF である。
✅ 正しい。R₁=10 kΩ と組み合わせて、遮断周波数 f=1/(2πR₁C₁)=1/(2π×10×10³×0.015×10⁻⁶)≒1.06 kHz のフィルタを作る値である。
c.R₁ と C₁ で高域通過フィルタを構成している。
❌ 誤り。出力(電圧計)を C₁ の両端からとっているので、周波数が高いほど C₁ のインピーダンスが下がって指示値が小さくなる。正しくは低域通過フィルタで、高周波ほど人体が感じにくい性質を模擬している。
d.点線内の合成インピーダンス Z は約 10 kΩ となる。
❌ 誤り。1 kΩ の R₂ に R₁+C₁ の枝が並列に入るので、Z は直流付近で約 1 kΩ、高周波で 1 kΩ∥10 kΩ≒0.91 kΩ。正しくは約 1 kΩである。
e.漏れ電流の値は電圧計の指示値を R₂ で除した値となる。
✅ 正しい。指示値[V]を 1 kΩ で割った値を漏れ電流とする(1 mV の指示が 1 μA に相当)。
❌ 誤り。cが誤り。正しくはa・b・e。
✅ 正しい(=正答)。3つとも MD の規定どおりである。
❌ 誤り。dが誤り。正しくはa・b・e。
❌ 誤り。c・dが誤り。正しくはa・b・e。
❌ 誤り。c・dが誤り。正しくはa・b・e。
【試験対策ポイント】
| 素子 | 値(JIS T 0601-1) | 役割 |
|---|---|---|
| R₂ | 1 kΩ | 人体抵抗の模擬・漏れ電流=指示値÷1 kΩ |
| R₁ | 10 kΩ | C₁ と低域通過フィルタ |
| C₁ | 0.015 μF | 遮断周波数 約1 kHz |
- MD の入力インピーダンス Z は約 1 kΩ
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