OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第54回 作業療法士国家試験 午後 第83問

リハビリテーション医学第54回午後

第54回 作業療法士国家試験 午後 第83問(リハビリテーション医学)は採点除外(全員に得点)の問題です。歩行の名前と、その原因となる筋・障害部位の組合せを問う問題である。

問題
歩行障害と病態の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. 鶏歩 ── ハムストリングスの筋力低下
  2. 2. 踵足歩行 ── 深部感覚障害
  3. 3. 動揺性歩行 ── 錐体外路障害
  4. 4. 小刻み歩行 ── 運動失調
  5. 5. Trendelenburg歩行 ── 腸腰筋の筋力低下

正答:

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16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 採点除外(全員正解の扱い)

歩行の名前と、その原因となる筋・障害部位の組合せを問う問題である。各選択肢の組合せは、どれも典型的な対応になっていない。


【各選択肢の解説】

1. 鶏歩 ── ハムストリングスの筋力低下
❌ 誤り。鶏歩は足関節の背屈ができず下垂足となり、つま先を引っかけないよう股・膝を高く上げて歩く歩行である。正しくは、前脛骨筋など足関節背屈筋の筋力低下(総腓骨神経麻痺など)で生じる。
2. 踵足歩行 ── 深部感覚障害
❌ 誤り。踵足歩行は、下腿三頭筋の筋力低下で踵足となり、踏み返しができず踵で支える歩行を指す。正しくは、深部感覚障害(脊髄癆など)で見られるのは、足の位置が分からないため足を高く上げて踵を床に強く打ちつける踵打ち歩行で、名前が似ていて取り違えやすい。
3. 動揺性歩行 ── 錐体外路障害
❌ 誤り。動揺性歩行は体幹を左右に大きく揺らして歩く歩行である。正しくは、中殿筋など骨盤周囲の近位筋の筋力低下(筋ジストロフィーなど)で生じる。
4. 小刻み歩行 ── 運動失調
❌ 誤り。小刻み歩行は歩幅が小さくすり足になる歩行である。正しくは、Parkinson病などの錐体外路障害で見られる。運動失調(小脳性)では足を開いてふらつく失調性歩行(酩酊様歩行)になる。
5. Trendelenburg歩行 ── 腸腰筋の筋力低下
❌ 誤り。Trendelenburg歩行は、立脚側の股関節外転筋が骨盤を支えられず、遊脚側の骨盤が下がる歩行である。正しくは、中殿筋(股関節外転筋)の筋力低下で生じる。

【試験対策ポイント】

歩行原因
鶏歩前脛骨筋の筋力低下(総腓骨神経麻痺)
踵打ち歩行深部感覚障害(脊髄癆など)
動揺性歩行骨盤周囲筋(中殿筋など)の筋力低下
小刻み歩行Parkinson病などの錐体外路障害
失調性歩行小脳性運動失調
Trendelenburg歩行中殿筋の筋力低下
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