PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第1問

理学療法評価学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第1問(理学療法評価学)の正答は 1 です。図1は肩関節外転の測定です。

問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。
第44回午前第1問 図
  1. 1. 外転
  2. 2. 屈曲
  3. 3. 伸展
  4. 4. 底屈
  5. 5. 外がえし

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 外転

図1は肩関節外転の測定です。基本軸を「肩峰を通る床への垂直線」、移動軸を「上腕骨」とし、前額面上で上肢を側方へ挙上させており、日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準に合致します。参考可動域は0〜180°です。他の4図はいずれも測定肢位が基準と異なります。


【各選択肢の解説】

1. 外転
✅ 正しい。体幹に対する垂直線を基本軸、上腕骨を移動軸として肩関節外転を測っており、基準どおりです。90°を超えて測る際は前腕を回外位にします。
2. 屈曲
❌ 誤り。図は座位で肘関節の屈曲角度を測っていますが、肘関節の屈曲・伸展は前腕回外位で行います。図は前腕回内位(手掌が下向き)で測定しており不適切です。
3. 伸展
❌ 誤り。図は腹臥位で膝を屈曲させたまま股関節を伸展させています。股関節伸展(参考可動域0〜15°)は膝伸展位で測ります。膝屈曲位では大腿直筋が緊張し、可動域が過小評価されます。
4. 底屈
❌ 誤り。足関節底屈(0〜45°)・背屈(0〜20°)は膝屈曲位で行います。図は膝伸展位で、腓腹筋の緊張が加わるため基準と異なります。
5. 外がえし
❌ 誤り。外がえし(0〜20°)は膝屈曲位・座位で、下腿軸への垂直線を基本軸、足底面を移動軸として測ります。図は立位で測定しており不適切です。

【試験対策ポイント】

ROM測定の図問題は「角度計の当て方」より測定肢位が引っかけどころです。頻出の肢位を丸暗記しておきましょう。

  • 肩関節外転:基本軸=肩峰を通る床への垂直線/移動軸=上腕骨。体幹の側屈が入らないよう固定する
  • 肘関節屈曲・伸展:前腕回外位
  • 股関節伸展:腹臥位・膝伸展位(膝屈曲位だと大腿直筋で制限される)
  • 足関節底屈・背屈:膝屈曲位(腓腹筋の影響を除く)
  • 内がえし・外がえし:膝屈曲位、移動軸は足底面
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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