第44回 理学療法士国家試験 午前 第2問
理学療法評価学第44回午前
第44回 理学療法士国家試験 午前 第2問(理学療法評価学)の正答は 1 です。図1は側臥位で検査者が頭部の重さを支え、頸部を伸展方向へ動かすよう指示しています。
問題
Daniels らの徒手筋力テスト筋力2の測定法で正しいのはどれか。
なお、図中の矢印は運動を指示する方向を示す。
- 1. 頸部伸展 ✓
- 2. 頸部屈曲
- 3. 体幹伸展
- 4. 体幹屈曲
- 5. 体幹回旋
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 頸部伸展
図1は側臥位で検査者が頭部の重さを支え、頸部を伸展方向へ動かすよう指示しています。頸部の運動を重力の影響が除かれた水平面で行わせる肢位であり、Danielsらの徒手筋力テストで段階2(重力を除けば全可動域を動かせる)を測定する方法として正しいものです。
【各選択肢の解説】
1. 頸部伸展
✅ 正しい。段階2は側臥位で検査者が頭部を支持し、重力を除いた状態で全可動域の伸展ができるかをみます。段階3以上は腹臥位で行います。
✅ 正しい。段階2は側臥位で検査者が頭部を支持し、重力を除いた状態で全可動域の伸展ができるかをみます。段階3以上は腹臥位で行います。
2. 頸部屈曲
❌ 誤り。図は背臥位で頭部を持ち上げさせており、これは重力に抗する運動=段階3以上の測定法です。段階2の頸部屈曲は側臥位で行います。
❌ 誤り。図は背臥位で頭部を持ち上げさせており、これは重力に抗する運動=段階3以上の測定法です。段階2の頸部屈曲は側臥位で行います。
3. 体幹伸展
❌ 誤り。図は腹臥位で骨盤を固定し、頭部・胸部を床から挙上させています。重力に抗する運動であり段階3以上の肢位です。
❌ 誤り。図は腹臥位で骨盤を固定し、頭部・胸部を床から挙上させています。重力に抗する運動であり段階3以上の肢位です。
4. 体幹屈曲
❌ 誤り。Danielsらの体幹屈曲は背臥位で行い、頭部だけを挙上できる(肩甲骨は床から離れない)段階が2です。図のように側臥位で体幹を丸める方法は用いません。
❌ 誤り。Danielsらの体幹屈曲は背臥位で行い、頭部だけを挙上できる(肩甲骨は床から離れない)段階が2です。図のように側臥位で体幹を丸める方法は用いません。
5. 体幹回旋
❌ 誤り。Danielsらの体幹回旋は背臥位で、対側の肩甲骨下角が床から離れるまで斜めに起き上がらせて判定します。図の座位で回旋させる方法は標準の測定肢位ではありません。
❌ 誤り。Danielsらの体幹回旋は背臥位で、対側の肩甲骨下角が床から離れるまで斜めに起き上がらせて判定します。図の座位で回旋させる方法は標準の測定肢位ではありません。
【試験対策ポイント】
MMTの原則は「段階2=重力を除いた肢位(gravity-eliminated position)」「段階3=重力に抗して全可動域」です。頸部・体幹は肢位の入れ替えが頻出なので整理しておきましょう。
| 運動 | 段階3以上 | 段階2 |
|---|---|---|
| 頸部屈曲 | 背臥位 | 側臥位(頭部を支持) |
| 頸部伸展 | 腹臥位 | 側臥位(頭部を支持) |
| 体幹屈曲 | 背臥位・肩甲骨下角が床から離れる | 背臥位・頭部のみ挙上 |
| 体幹伸展 | 腹臥位・胸部を床から挙上 | 腹臥位・可動域の一部のみ |
段階2の頸部テストでは検査者が頭部の重量を必ず支えます。支えなければ重力の影響が残り、判定が過小になります。
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