PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第70問

人間発達学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第70問(人間発達学)の正答は 3・4 です。生後11か月は「つかまり立ち〜つたい歩き」の時期です。

問題
生後11か月の乳児に残存しているのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. Moro反射
  2. 2. 手掌把握反射
  3. 3. Landau反射
  4. 4. Babinski反射
  5. 5. 非対称性緊張性頸反射

正答:3・4番

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解説
■ 正答:3・4番 — Landau反射/Babinski反射

生後11か月は「つかまり立ち〜つたい歩き」の時期です。Moro反射・手掌把握反射・非対称性緊張性頸反射はいずれも生後4〜6か月頃までに統合されて消失しています。一方、Landau反射は生後3〜4か月から出現し1歳6か月〜2歳頃まで、Babinski反射(足底反射の伸展性反応)は錐体路の髄鞘化が完成する1〜2歳頃まで残るため、11か月では残存しています。


【各選択肢の解説】

1. Moro反射
❌ 誤り。出生時から出現し生後4〜6か月で消失します。11か月で残存していれば中枢神経障害を疑います。
2. 手掌把握反射
❌ 誤り。生後4〜6か月で消失し、随意的な把握(熊手状把握からピンチへ)に移行します。11か月では消失しています。
3. Landau反射
✅ 正しい。生後3〜4か月頃から出現し、1歳6か月〜2歳頃に消失します。11か月では残存しています。
4. Babinski反射
✅ 正しい。錐体路が未髄鞘化のため乳児期は陽性が生理的で、1〜2歳頃まで残存します。
5. 非対称性緊張性頸反射
❌ 誤り。生後4〜6か月で統合されて消失します。残存すると寝返りや正中位指向を妨げます。

【試験対策ポイント】

原始反射の出現と消失時期は毎年出題されます。

反射出現消失(統合)
Moro反射出生時4〜6か月
手掌把握反射出生時4〜6か月
足底把握反射出生時9〜10か月(立位開始まで)
非対称性緊張性頸反射(ATNR)出生時4〜6か月
対称性緊張性頸反射(STNR)4〜6か月8〜12か月
Landau反射3〜4か月1歳6か月〜2歳
Babinski反射出生時1〜2歳
パラシュート反応8〜9か月生涯持続

「1歳前後で残っているもの」を問われたら、Landau反射・Babinski反射・足底把握反射・立ち直り反応・パラシュート反応が候補です。逆にMoro・把握・ATNR・STNRは半年で消えるとセットで覚えると解けます。

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